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ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

将棋の練習を英会話にたとえてみる

イチオシ記事▼

こんにちは。留学してからなぜか将棋にはまってしまった筆者です。

留学直前に行われた「第3回電王戦」を観てしまっていらい、すっかり将棋ファンになってしまい、
日本からわざわざ棋書を取り寄せてまで勉強するようになってしまいました。

とはいえ、まだまだ棋力は低級者レベルなのですけど。

最近はもっぱらスマホアプリで実戦ばかりやってるんですが、どうにも思うように勝てないんです。
やっぱり実戦ばっかりやってちゃだめなのかな〜。と。

……あれ?

これって、セレンさんが言ってた、我流でのフリートークは頭打ちになるってのに似てる?

将棋の勉強って英会話の勉強に似てるんじゃないか。

将棋 - Shougiwww.flickr.com


英会話ならそこそこできるようになったので、この機会に将棋を英会話になぞらえてみたら、棋力アップにつながるかもしれない。

ということで、今回は将棋の練習方法を英会話にたとえて分析してみました。

将棋に全く興味ない人にはぽかーんな内容でしょうが、どうかひとつご容赦のほどを……。

ルールを覚える

まずはルールを覚えなければ話になりません。

駒の動かし方から、どうすれば勝ちになるのか、二歩や打ち歩詰めなどの反則も覚えなければいけませんね。

ちなみに「二歩」とは、縦の列にふたつ歩を並べてしまう反則で、小学生レベルの反則と言われながらプロも結構やっちゃってます。

www.youtube.com


ルールは英会話で言えば、中学生レベルの単語と文法ですね。

いくら初心者だからといっても、I や you などの極めて初歩的な単語や、Be 動詞、一般動詞の構文くらいは覚えなければ、会話できるようになりません。まずはこのレベルをマスターすることからスタートです。

戦法を覚える

将棋には、横歩取り棒銀四間飛車ゴキゲン中飛車藤井システム……など多種多彩な戦法が存在します。

ルールを覚えたら、次はなにか得意戦法を覚えるとよいと言われています。

たとえば次の図は、「矢倉囲い」+「棒銀」という戦法です。

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戦法にはそれぞれ意味(=勝つための方針)があり、それを理解することが必要です。

この戦法では、「金銀3枚で王様を守る」+「銀と飛車で敵陣突破を狙う」ことで、勝ちを狙っています。
固い守りで玉が取られるのを防ぎつつ、銀と飛車という強い攻め駒の組合せで攻撃力を上げているわけです。
それをわからないまま指してもまとまりのない将棋になってしまいます。

これは高校レベルの複雑な文法を覚えることに相当します。

複雑な文法も、細かく見ていけば中学生レベルの文法(=駒の動かし方)の組合せでできているわけです。
基礎を固めた上でそれを連携させ、より難しいこと(=囲い、攻め)を表現できるようにする。
たくさんの組合せを覚えると、多くの内容(=戦法)が話せるようになりますよね。


詰将棋を解く

将棋は相手の王将 (玉) を詰ます (逃げ場を無くす) ゲームです。
その「どうやって玉を詰ませるか」という部分だけを取り出したパズルを詰将棋と呼びます。

たとえば次の図は、53金、41玉、42金打までの3手詰めです。

http://livedoor.blogimg.jp/wag22687/imgs/d/7/d7d85d38-s.jpg?159152

初心者のうちは、簡単な詰将棋をたくさん解くと強くなると言われます。

これは英会話の瞬間英作文に近いトレーニングです。

詰将棋を解いてパターンをたくさん覚え、瞬時に見極められるようになると、実戦での勝ちにつながりやすくなります。

例として、有名な「頭金」という形を取り上げてみましょう。

http://shodan-navi.com/tesuji/atamakin.GIF*2

少し将棋をかじった人なら、この図を見た瞬間に「あ、詰んでるな」とわかりますし、この図から金を取り払った図を見せられれば、「金があれば詰みだな」とまでわかります。これは考えているのではなく、形として覚えてしまっているのです。

ですが、将棋のルールを覚えたレベルだと、駒の利きを確認しなければ、詰みかどうかわからないでしょうし、
せっかく金を打てば勝ちだったのにそれを見逃してしまったり、自分の玉が詰むことに気づかず負けてしまったりしかねません。

英会話でも、詰まってしまう、噛んでしまう(=詰み筋を見逃す)ということは、ちゃんと理解できてないということ。

頭で考えずとも英文がすらすら出てくる(=詰み筋が見える)くらいまで練習すれば、実践でも言葉に詰まってしまうことが少なくなります。


棋譜を並べる

将棋の世界では、プロの棋士が指した将棋の記録が「棋譜」としてのこっており、それを自分で再現してみることができます。これを「棋譜並べ」と呼びます。

これは長文の音読に相当すると言えるでしょう。

プロの残した棋譜(=名文)を、実際に盤上に並べる(=音読する)ことで再現し、指し手一つ一つの意味について考える(=読解する)。

そして、自分の指し手との違いを考え(=校正)、指し手を自分のものにする(=語彙を増やす)。

実際に並べたことのあるものと似た局面が実戦で現れれば、指し手も見えやすく(=しゃべりやすく)なります。

将棋www.flickr.com


対局する

さて、いよいよ対局、実戦です。

これは実際の英会話にほかなりません。

「棋は対話」という言葉があるように、将棋は盤上のコミュニケーションなのです。

自分はどういう作戦を指したいのか。
相手はどういう作戦を指したいのか。
次に攻めるべきか、守りを固めるべきか、それとも様子を見るか。
相手の今の手はどのような意味なのか。
こちらは素直に応じるのか、無視してやりたいことをやるのか。

ルール、戦法、詰将棋棋譜並べ、
今までやった練習内容を総動員し、自分のやりたいこと(=言いたい内容)をできるようにした上で、
相手の指し手(=しゃべったこと)に対して適切に対応する。

そういったことを常に考えて指さなければ勝てません。

さらに対局のあとには、自分の指し手の良かった点や悪かった点を反省し、次につなげることが大切になってきます。

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まとめ

筆者の場合、敵陣を突破したのに玉を捕まえられないとか、飛車や角の動きを封じられて何もできないなどのパターンで負けることが多いです。

ということは、もう一度詰将棋を解き直したり、棋譜並べをして飛車角の動きを良くする方法を学んだりしなければいけないんです、多分。

この記事を書いて棋力が上がったかどうかはわかりませんが、笑
ひとつしっかり勉強した経験があると、つぎに別の何かを勉強する際に考え方を応用できますね。

みなさんも、英会話以外に何か趣味がある方は、英会話の考え方を応用して、習得に役立ててはいかがでしょうかー。