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ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

いかにしてIT土方にならずにIT業界で働くか

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先日、あるTwitterユーザさんから、「プログラミングを勉強してIT業界に行こうと思ったけど、はっしーさんの言うとおり社畜になりそうで怖い」という相談を受けた。

自分自身が社畜SEとしてアホほど働かされた経験から、いろいろ脅しのようなツイートをしていたので、笑 ちょーっと怖がらせすぎたかもしれない。反省反省……。

確かに、IT業界は一歩道を間違えるとデスマーチという落とし穴が待ち受けている。とはいえ、僕もプログラミングが好きだし、それに興味をもってくれた人を追い払うような真似はしたくない。

今日は、どうすればいわゆる「IT土方」にならずに働けるかについて考えたいと思う。

なおこの記事では「IT土方」を「過剰な残業(月60時間以上)、休日出勤を強いられるIT技術者」と定義する。
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目次:

ITゼネコンの一部になるな

日本のIT業界の特殊性を表すのによく使われるのが「ITゼネコン」という言葉だ。これを知らずにIT業界に就職すると、理想と現実のギャップに苦しむことになる。

IT業界のうち、システムインテグレータと呼ばれる業態は、この構造の一部になっていることが多いのです。この構造に組み込まれて働くと、不幸な働き方になる可能性が高い。まずは 知らないと一生後悔するITゼネコンの構造:SE転職のすすめ さんから引用した以下の図を見てほしい。

http://se-next.com/img/2.jpg*1

ITゼネコンにおけるレイヤーと、その役割はおおかたこんな感じ。

大手ITベンダー

いわゆる「元請け」と言われる人々で、発注元から仕事を取ってくるのはここ。この人達は、主に顧客との折衝やマネジメントを行い、プログラミングを担当することはまずない。

元請けはクライアントから最初にお金が流れ込むところなので、給料は抜群にいい。また、コンプライアンスや福利厚生もしっかりしている。サービス残業を強いられるケースはおそらく稀。このレイヤーに入れればIT土方になる可能性は低いが、クソなプロジェクトに配属されると地獄を見るので結局は運次第だ。

また前述のとおり、仕事内容は技術とはかけ離れた部分に限定されてしまう。がりがりコードを書いていたいと考える人には、あまりおもしろくない仕事になるだろう。

下請け

仕事を受注したはいいものの、元請けの社員だけではシステムをつくり上げることはできない。ということで、元請けは設計やプログラミングの仕事を下請けに発注する。プログラミングが好きな人にとっては悪くない職場かもしれない。開発は自社で行う場合も、元請けの現場に入って派遣契約で行う場合もある。

ただし、プログラミングの環境はしばしば不条理なものになってしまう。

例を挙げると、

  • 元請けがむちゃくちゃな納期を要求して徹夜の嵐
  • 元請けから支給されたPCのスペックが貧弱過ぎて仕事にならない
  • 元請けが作った謎のオレオレフレームワークを使わせられる

などなど、元請けがまともかどうかで仕事の質は大きく左右される。

下請けは元請けより弱い立場のため、あまり大きな声で反論することもできないし、給与もかなり劣る。そうなると「IT土方」の仲間入りだ。

プログラムに関わる仕事はできるものの、なにもITゼネコンの下請けでやらなくてもいいんじゃないか? と僕は思う。

孫請け

下請けが人手不足になったとき、さらに投入されるのが孫請けの人々。

ここまでレイヤーが下になってしまうと、もう別の仕事探したほうがいいレベルだ。給料は下請けよりもさらに下がるし、元請けや下請けの仕事の遅れがダイレクトに影響する。

その現場がどれほど悲惨なものになるかは、ぜひこの映画を観て確認してほしい。あえてここでは多くを語らないでおく。

ということで、技術的な仕事を"幸せに"したいのなら、絶対にITゼネコンの構造に入ってはいけない。

IT土方にならないための具体的な方法

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ここまでは、「こんな職場は避けよう」という視点からIT土方にならないための条件を探ってきた。つまり、危険地帯を避けるアプローチだ。

次に、より積極的に、幸せに働ける職場を探すことで、IT土方的な労働を回避する方法を考えてみたい。

高いプログラミング技術を身につける

IT土方に陥ってしまう大きな理由は、アピールできる技術が無いがために、ホワイト企業で働けないことだ。日本のIT業界は、学部・経験不問で誰でも雇ってくれるところが多いが、本来、システム開発はそれほど簡単な仕事ではない。にも関わらず未経験の人間を雇う現場は、それだけ技術レベルが幼稚である可能性が高く、働き方もブラックになりやすい。

IT業界で働いてみたいけど、プログラムを1行も書いたことがないという人は、一度、専門のプログラミングスクールを試してみたほうがよい。現役のエンジニアから開発技術を学ぶことで、就活・転職市場でも有利になり優良企業に入りやすくなるし、万が一ハズレの現場に配属されたとしても、そこがハズレだと見抜くことができる。

東京近郊に住んでいるのであれば、教室型のスクールに通ってみよう。教室に移動することによって勉強モードに入りやすくなるので、独学で進めるより挫折しにくい。

渋谷に教室を構えるWebCamp は、業界一のカリキュラム修了率を誇っている。本人のレベルに合わせて、最適なカリキュラムを作成してくれるため、Web開発に必要な技術を誰でも習得することができる。

もし内容に満足できなければ、受講開始後8日以内なら受講料を全額返金してくれる。もちろんそれだけ内容に自信があるということだろう。近くに住んでいるなら、一度教室に足を運んでみよう。


東京以外に住んでいる場合は、場所を問わずに受講できるオンラインスクールという選択肢がある。TechAcademyは、最短4週間で未経験からでもプロのエンジニアになれる短期集中型のオンラインプログラミングスクールだ。受講者ひとりひとりに専属のメンターがつくので、わからないこともどんどん質問できる。

特におすすめしたいのは Web アプリケーションコース。ここで習得できる Ruby On Rails という技術は、Web 開発技術として世界中で広く使われており、一度会得すれば、文字通り世界を舞台に活躍することも夢ではない。無料体験もあるので、まずは気軽に試してみよう。


IT系の大学や専門学校を出ていなくても、こうしたスクールで開発手法をきちんと学べば、優良企業で通用するスキルが身につく。これだけでも、IT土方になってしまう確率を大きく下げられる。

フリーランスになって職場を選ぶ

ある程度エンジニアとして技術が身についているのなら、フリーランスという働き方もある。

フリーランスになるメリットとしては、

  • 会社員より格段に高収入が狙える
  • 自由な勤務時間で働ける

ことが挙げられる。賃金が低く、勤務時間の裁量もないIT土方とは真逆の働き方が実現できるだろう。

自分がフリーランスでやっていけるかどうか自信がない、という人も、自分のレベルを知るために案件紹介サイトへの登録をしてみることをオススメする。

たとえば、MIDWORKS なら無料で登録でき、フリーの経験が無い人でも専門のコンサルタントが一緒にキャリアを考えてくれる。

年収が平均で238万円アップ*2という実績もあるので、まずは登録だけでもしてみて損はないだろう。

英語を身につけて、海外で働く

残念ながら、日本は海外に比べてITエンジニアの待遇が圧倒的に悪い。海外では、IT業界は高待遇の代名詞とも言える職業で、ほかの職業に比べて格段にいい給料をもらいながら、自由な働き方を楽しむことができる。

僕は実際にニュージーランドでプログラマとして勤務しているが、ただの一度も残業したことがないし、給料も日本で働いていたときに比べて高い金額をもらっている。周りの同僚も優秀な人ばかりだし、いつも楽しそうなので、一緒に働いていてとても気持ちがいい。

英語を習得し、海外での就職を目指すのは、脱IT土方の方法としてかなり魅力的だ。一度実現してしまえば、一生どこの国でも働けると言っても過言ではない。興味のある人にはぜひチャレンジしてもらいたい。

英語力を身につけるにはいろいろな方法があるが、日本人が最も苦手とするのはスピーキングなので、オンライン英会話を早めに始めるのが良いと思う。

僕はラングリッチというサービスで、海外生活に必要な英語力を鍛えた。月6000円で、1回25分のレッスンを毎日受講できる。とにかくたくさんしゃべりたい、という人に向いている。


実績で選ぶなら、世界20カ国、累計2000万人に利用されている EFイングリッシュライブ がオススメだ。世界各国で語学学校を運営している Education First という会社が母体となっているので、レッスンの質はお墨付き。ただしゃべるだけでなく、リーディングやライティングなどの能力も同時に磨きたいと考える人にはうってつけのサービスだ。


まとめ ー 職場を見極め、自分で選ぼう ー

IT土方的な働き方に陥ってしまう原因をまとめると、クソな職場を見極められず、そこから抜け出す能力もないからだと言える。

かくいう僕も、数年前までは立派なIT土方として、月100時間を超えるような残業をひたすらこなす毎日だった。しかし、一念発起してプログラミングを一から勉強し直し、英会話もきっちり習得したことで、今ではニュージーランドでプログラマとして楽しく働けている。

IT業界で働くなら、決して受け身になってはいけない。積極的にスキルを磨き、常に職場を変える勇気を持つことが必要だ。

この記事が、皆さんの脱IT土方の一助となることを願っている。