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ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

自分で住む国くらい、自分で選ぼうよ

イチオシ記事▼

「もう日本なんかに住んでられるかよ」

それが、2014年に日本を離れニュージーランドにやってきたときの、僕の想いでした。新卒で就職した会社で5年半、過酷な長時間労働で使い潰され、日本でITエンジニアとして働く生き方にはほとほと絶望していたのです。

実際に2年暮らしてみて、ニュージーランドは自分にとって日本より断然生活しやすい国でした。

残業しないし有給は使い切るのが文化として定着しており、労働環境は劇的に改善されました。また日本で毎月支払っていた年金を払わずにすむのも気分が良いです。どう考えても元が取れないのに月々1万円も2万円も支払うなんて割に合いません。満員電車や、せせこましい都会の空気からも開放され、毎日とても楽しく過ごせています。

住める国が複数あるのは強い

海外移住の最も大きなメリットは、住む国の選択肢が複数に増えることにあります。すなわち、生活圏のリスクヘッジです。日本にしか居住権がない場合、日本の法律や制度にしばられて生きるしかありません。年金払いたくないなと思っても払わなきゃダメだし、保育園落ちた日本死ねと思っても自分で保育園作ることはできませんよね。

しかし世の中には、若いうちに掛け金払わなくても年金貰える国もあるし、保育園に落ちるなんてあり得ない国もあります。自分の不満がすでに解消されている国に住んでしまうのが一番手っ取り早い。

それに、将来やっぱり日本のほうが住みやすいかもと思ったら帰ったって構わないわけです。例えばニュージーランドだと、電気代が日本の倍以上するとか、刺激的なエンターテイメントに欠けるとかのデメリットもあります。今は別に気になりませんが、もしそれが嫌になったら日本に戻ればいいだけ。

選択肢が複数あるのは非常に心強く、人生の幅が広がります。

でも、海外移住はハードルが高い

しかし一方で、海外移住は全員が今すぐできることではありません。

外国語は勉強しないといけないし、資金も数百万円単位で必要です。語学力だけではなく、仕事のスキルがどれくらいあるかも重要になってくる。家族がいるなら、彼らを説得しなければいけない。決して簡単な道のりではありません。

僕は海外移住推進の立場です。日本は先進国の中では圧倒的に働きにくい国だと思っているし、国内で搾取されているサラリーマンは海外に出ればはるかに豊かな生活が待っていると思っている。だからみんな海外に出たほうがいい。

でもどうしても、「できる人は」みんな海外に出たほうがいい、と枕詞がついてしまう。それがいつも心苦しかった。

英語ができなければ、資金がなければ、能力がなければ、家族を説得できなければ、幸せに生きることはできないのか? そんなことはないはずです。

誰でも住む国のあり方を選ぶことができる

住む国を自分の手で選びとる方法は、ちゃんとあります。

直接ほかの国に移住せずとも、今の社会のあり方、国のあり方が気に入らなければ、変えてしまえばいいのです。

そう、選挙です。
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選挙は、国民ひとりひとりに平等に与えられた、住む国を選ぶための大切な機会。

いまの自分の暮らしに満足しているでしょうか。不満はないでしょうか。お住まいの選挙区の候補者の中に、その満足をさらに増幅してくれるような、不満を解決してくれそうな候補者はいないでしょうか。

一度、選挙公報に目を通してください。各候補者の主張を読んで、街頭演説に足を運んで、確かめてみてください。それが、自分の住む国を選ぶ第一歩になります。

環境を自分でコントロールするという気概が重要

少し目線を変えて、あなたが今働いている会社について考えてみましょう。

もし、給料があまりに安いと感じたら? 労働時間が長すぎると感じたら? 労働組合を通じて会社と交渉しますよね。もしくは、より自分の希望に近い会社に転職することもできるでしょう。

自分の人生を豊かにしたければ、自らが置かれた環境を自分でコントロールするのだという気概が重要です。交渉も転職もしなければ、不満のある条件の中で妥協し、だらだらと時間が過ぎていくだけ。気がついたらどんどん状況が悪化して手遅れなんてこともあり得ます。そのとき後悔してももう遅い。

国についても同じこと。自分の住んでいる国のあり方がなにかおかしいぞ、自分の希望と違う方向に進んでいるぞ、最近生活が厳しいんだけど、と思ったら、自分の手で変えにいかないといけません。会社と違って「別の国に移る」という選択肢のハードルが高いぶん、国政選挙を通じて意思表示するのが大切です。

大切な自分の人生です。自分で住む国くらい、自分で選びましょう。

2016年、参議院議員選挙の投票日は、7月10日です。

日本の皆さん、最後まで明るく楽しい選挙を!!

(ちなみに僕は在外選挙人名簿登録をしそびれたので選挙権がありません。無念……)