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ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

【書評】『お金2.0』仮想通貨はただの投機対象じゃないんだってばよ!

2018年始まって早々、仮想通貨界隈が大騒ぎですね!

ビットコインが1日で40%の大暴落をキメたかと思えば、取引所大手のコインチェックから大量の仮想通貨「XEM」が流出し、すべての取引が停止される事態に陥りました。

ここ1ヶ月で、せっかく貯めた資産がふっとんだという人も多いんじゃないでしょうか?

かくいう僕も、なんと仮想通貨資産のほとんどをXEMにしてコインチェックに預けていたので、

去年からの含み益がほぼ無くなりました (^ω^=^ω^)

「しょせん仮想通貨なんて信用ならんかったんや……」
「なけなしのお金を投資したのに全然儲からない……」
「出川がCMやってる時点で怪しいと思ってたんじゃ……」

そんな嘆き節があちこちから聞こえてきそうであります。

気持ちはわかる! いくら「投資は余剰資金でやれ」と言われたって、実際にお金が減ったり無くなったりしたらそりゃ悲しいですわ。仮想通貨に絶望したくなるのも無理ない。

でも、でもね! ちょっとだけ待ってほしい。

仮想通貨は、ただの投機対象じゃないんですよ。

もっとこの社会を、あなたの人生を豊かにできる、そんなポテンシャルが仮想通貨にはあるんですよ!

ってことで、今日紹介する本はこちら、『お金2.0』です。大損こいて仮想通貨なんてもうこりごり、と思っているあなたにこそ読んでほしい!

仮想通貨は「人々が生きる世界を選べるようになる」ために重要

現在は、ビットコインをはじめとする仮想通貨に「儲かりそうだから」お金が流入してるってのが正直なところですよね。2017年の1年間でみれば、投じたお金が10倍20倍に平気で膨れ上がってるんで、そういう動機で仮想通貨を買う人が増えるのも無理はない。

でも、投機対象としての魅力がなくなることが原因で、仮想通貨への関心が社会から薄れていくのはすごくもったいないことだと思うんです。

『お金2.0』では、この先の社会を変えるキーワードとして「トークンエコノミー」について触れられています。

 トークンエコノミーでは、特定のネットワーク内で流通する独自の通貨をトークンとして生産者が発行して、完全に独自の経済圏を作り出すことができます。通貨であるトークンにどのような性質があり、どんなルールで流通するかも企業や個人や組織が自分たちで考えて自由に設計することができます。つまり、国家がやってきたことの縮小版を、トークンを用いて企業や個人が手軽にできる仕組みです。

『お金2.0』第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ

これだけだとちょっとわかりづらいので、具体例をあげてみましょう。

現実社会で流通している通貨は、円やドルなどの法定通貨です。法定通貨を得るためには、会社で働くとか、野菜を作って売るだとか、なにかしらの"価値"を社会に提供する必要があります。

でもすべての"価値"が法定通貨に変えられる = 「お金になる」わけではありません。たとえば、発展途上国での貧しい村に井戸を掘る、とか。やっていることの価値は素晴らしいですが、残念ながらお金にはなりません。先進国の大企業で働く方がよっぽど儲かるでしょう。

ところがもし、この活動を、現実社会とはまったく異なる経済圏で行えるとしたら? ボランティア活動や人助けに対して、大きな報酬が支払われる世界があったとしたら? 今の社会で経済的に評価されていない人でも、豊かになれる可能性があります。

ほかにも、カラオケがうまい、イラストが描ける、など、これまでプロにでもならなければお金にならなかった価値にも、ある経済圏の中では仮想通貨による評価が与えられる。自分が輝ける世界をひとりひとりが自分で選択できる。そんな社会が到来するかもしれんのですよ!

「価値主義」の世界では何かに熱中できる人が強い

『お金2.0』では、この資本主義の先にある世界を「価値主義」と呼んでいます。

「価値主義」の世界では、儲かりそうなことをやっている人よりも、何か好きなことに没頭している人のほうに利益が転がりこむようになります。YouTube やニコニコ動画、Instagram などの世界でも、いかにもバズりそうな投稿をしている人よりも、好きで動画や写真を投稿している人の方にファンがつきやすいですよね? それと同じことが、もっと多くのジャンルで起こる、と『お金2.0』の中で予想されているんです。

これ、すごくないですか……。

誰でもひとつくらい、一日中やっていても飽きない趣味とか、ほかの人に比べてやたらうまい特技とかありますよね。将来的にはそれだけで食っていける世界が来るかもしれないってことですよ。

もう「脱社畜」とか「ワークライフバランス」とか、そんなチマチマしたこと言ってる場合じゃない! って気になってきます。奴隷みたいな労働をしないとか、つまんない残業しないとか、んなことは当ッたり前なんですよ。そこで満足してちゃ全然だめ。

これからの社会で損するのは、特に好きでもないことを仕事にしていて、趣味もないような人たちです。輝けるチャンスが平等に与えられる世界を、指をくわえて見ているだけになっちゃいますよ。

まとめ

歴史を振り返ってみると、「農民の子供は農民になるしかない」「女性に高等教育なんか不要」「男は成長したら全員兵隊になる」「黒人に職業選択の自由はない」など、出生によって人生が決まってしまう時代がつい最近まで続いていました。

そうした差別は撤廃されつつあるものの、資本主義の限界から、「お金にならない活動では食っていけない」という制限がいまだに存在しており、これが人生の選択の自由を実質上狭めてしまっています。

しかし、もうその壁が崩れるのも遠くない未来かもしれません。仮想通貨による小規模トークンエコノミーの実現が、誰もが輝ける世界をつくる。そのためにも、もっとたくさんの人が仮想通貨の力を信じることが必要なんです(かなり宗教じみた表現ですが)。

仮想通貨をただの投機対象だとしか捉えていなかった人、いくら稼いだ損したで一喜一憂している人、そもそも仮想通貨なんて怪しすぎると思っている人……

ぜひ、本書を手に取ってみてください。明日からの行動がきっと変わります。