NZ MoyaSystem

ニュージーランド在住のプログラマがあれこれ書くブログ

【書評】ヨッピー『明日クビになっても大丈夫!』会社に頼らず生きる方法がわかる一冊!

イチオシ記事▼

こんにちは、はっしー(@hassy_nz)です。

インターネット上で飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中のライター、ヨッピー(@yoppymodel)さんの著書『明日クビになっても大丈夫!』を読みました!

終身雇用に老齢年金といった、昔ながらの人生設計が音を立てて崩れている、不安定なニッポン。

そんな中で、ヨッピーさんは温泉に行ったり、ゲームしたり、お酒飲んだりしながら、そのへんのサラリーマンをはるかにしのぐ年収を叩き出しています。

いったいどうすれば、会社にも頼らずに、そんな自由自在な人生を送ることができるのか? ヨッピーさんの思考法と、ライターとしての戦略から、そのヒントを得ることができる一冊です!

こんな人は、ぜひ手にとって見てください。

  • 会社員をやっているけど、どうも今の仕事が好きになれない
  • 副業に興味があるが、何から始めていいのかわからない
  • ヨッピーさんがなぜヒット記事を連発できるのか、秘密を知りたい

ヨッピーさんってどんな人?

ヨッピーさんといえば、普段からインターネットに触れている人ならもはや知らない人はいない、日本トップクラスのライターです。

「街づくりのプロならシムシティもうまいんじゃない?」と、現役の千葉市長とシムシティ対決するなんていうブッ飛んだ記事でネット上の話題をかっさらい、
omocoro.jp


かと思えば、高額な契約解除料で炎上したパソコン専門店「PCデポ」の問題に鋭く切りこみ、会社と直接対決するといったハードな社会派記事も書かれています。(※URLの変更に伴いブックマーク数がリセットされていますが、公開当時は4300以上ブックマークが付くという驚異的な反応がありました)
news.yahoo.co.jp


しかし、そのルーツを辿ると体を張ったハードな下ネタライターであり、本の中でも触れられている「国会議事堂前でオ◯◯◯をする」という記事は、いま読んでもこいつ絶対あたまおかしいだろとしか思えない内容になってございます。

そんなヨッピーさんですが、以前は一般商社でサラリーマンをやりながら、兼業ライターをされていました。そこからフリーランスとして転身した経験をもとに書かれたのがこの本です。

どうして「クビになっても大丈夫」なの?

なんといっても気になるのはタイトルですね。

「クビになっても大丈夫!」って、どうしてそう言えるの? ヨッピーさんのことを知っているネット民ならいざしらず、普段 Web 媒体はあまり読まないって人にとっては、脳天気な顔したおっさんが「大丈夫」とか言ってるけど本気かよ、と思っちゃうかも。

これに対しては、「はじめに」の中で明確に答えが述べられています。引用しましょう。

経験や知恵、人脈や信用といったものは自分の中に積もってゆく。それがすなわち「生きる能力」なのかと思う。今までは会社や国といった存在が我々を守ってくれていたのかもしれないけれども、ご存知の通り、終身雇用は崩壊しつつあるし、(中略)結局自分自身の力で生き延びる能力を身に付けるしかないし、その能力を身に付けるためには結局のところ「行動する」しかないのだ。

つまり、(生きる能力があれば)クビになっても大丈夫!」ってわけです。

……いやそんなの当たり前だろ! というツッコミが飛んできそうですが、まぁ当たり前ですよね。でもその当たり前がわかってない、わかってても「生きる能力」の身に付け方がわからない人は多いはずです。

たとえば、「できるだけ大手の、安定した企業で働くこと」が「生きる能力」だと勘違いしている人、けっこういるんじゃないでしょうか。就活中の学生さんはもちろん、大企業に勤めて10年目くらいの人の中にも多そうです。

確かに、いい会社に勤めればそれなりのお給料がもらえます。でもそれって、会社のビジネスが儲かってるから給料が高いんであって、本人に稼ぐ能力があるからだとは限りませんよね。いつまでも今の収入が続くと思っていると、足元をすくわれる可能性は大いにあるわけです。

たとえば20年前なら、日本独自の携帯電話(ガラケー)の開発競争が激しく、メーカーで働く人の待遇もよかったでしょうが、海外スマホが全盛となった今となっては見る影もありません。今後はテレビや自動車など、現在は花形と呼ばれる業界でも同じことが起こると予想されます。

会社が自分の面倒を見てくれなくなったとき、頼りになるのは自らの「生きる能力」だけ。そして、その身に付け方を教えてくれるのがこの本です!

なにか副業を始めるのが「クビになっても大丈夫」への近道

ヨッピーさんがオススメの方法は、サラリーマンをやりながら副業を始めること。

その理由はいくつかありますが、僕がもっとも大きいと思うのは「やりたくない仕事をしなくてすむ」点です。

ヨッピーさんが自身のブログ(「サラリーマンブロガー」こそ攻守最強 (ヨッピーの本が出ました) - ヨッピーのブログ)でも紹介している「稼げずの谷」の例を挙げると、会社員を辞めて専業ライターになったとしても、すぐに稼げるようになるわけではありません。サラリーマン並の収入を確保するためには、仕事を選ぶことはできなくなります。すると、単価の低い仕事の数をこなすことになり、経験値を積めないからいつまでたっても単価が上がらず、貯金を切り崩しジリ貧になっていく……。

いきなり専業になってしまうと、こういう危険があるんですね。

それなら、サラリーマンとして生活の基盤を確保しながら、余った時間を好きなだけ使って、クオリティの高い副業を続けたほうがいい。そのほうが結果的に経験値が上がり、いざ専業になったときに高い単価で仕事ができる。という理屈です。

これ、僕も非常によくわかります。

たまに、「はっしーさんはプロブロガーにはならないんですか?」と聞かれることがあるんですけど、ブログ執筆は本業の傍らでやってるのがちょうどいいです。これまで300記事以上を書いてきましたが、お金のために文を書くってのがどうも苦手でして。

当ブログ「NZ MoyaSystem」が、そもそも「自分の脱社畜・海外留学・海外転職体験を、あとに続く人に伝える」ことからスタートしてるってのもあって、自分の中でなにか伝えたい想いが高まらないと文章が出てこないし、無理して書いても変な感じになっちゃうんですよねぇ。毎日更新するのなんか、かーなりしんどいです。

ということで、ヨッピーさんのアドバイスにはとても共感しました。

「副業を始める」っていっても、そのアイデアが思いつかないよ!! という方、安心してください。副業のネタの探し方もちゃんと本の中に書いてあります。

ヨッピーさんのライター戦略に脱帽!

本書で最も読みごたえがあったのが、第三章から第四章にかけての、ヨッピーさんがライターとして「稼ぐ」ためにどんな戦略を立てていたのかの部分です。

正直言って驚きました。

Web 媒体のイチ読者としては、ヨッピーさんってここ数年の間にあれよあれよと、いつの間にか超人気ライターになっていったって程度の認識だったんですが、その背後に「どうすれば稼ぐ記事が書けるのか」「どうすればライバルを出し抜けるのか」「どうすればファンを獲得し続けられるのか」という計算が常にあったとは、まったく知りませんでした。

書かれている内容は、ライターやブロガーを目指す人向けに偏っていると言えますが、その発想はどんなビジネスにでも参考になるものです。本書の肝になってくる部分なので多くは触れません。ぜひ実際に確認してください。普段のヨッピーさんの記事のイメージからは想像もつかない、あんまりにも緻密な戦略なのでぶったまげますよ。→ 『明日クビになっても大丈夫!』を Amazon で買う

まとめ

『明日クビになっても大丈夫!』は、ヨッピー節の軽い文体ながら熱量たっぷり、好きなことをして生きていくための戦略を学ぶことができる一冊でした!

数年前の下ネタライター時代、もしくは妄想世界で上司をメタメタにしていたテキストサイト時代を思わせる文章なので、ビジネス書にしては悪ふざけがやや過ぎている感もありますが、そういう表面的な部分にとらわれて引いてしまってはもったいないです。

むしろ、自力で生き抜く能力があれば、大人になってこれだけ悪ふざけしても全然ダイジョーブなのだというメッセージだと僕は受け取りました。盛大に炎上して死んでしまってはいけないのは当然として、そのバランス感覚を見極めるのも、「生きる能力」のうちだと思います。

ぜひ皆さんも、ヨッピーさんから「生きる能力」を受け取ってください。そして今すぐ行動を始めましょー!