ほんとうにほしいものだけ買う国、ニュージーランド
クライストチャーチには何軒か大規模なショッピングモールがあります(といっても地方のイオンレベルですが)。ニュージーランドに来た当初はよく遊びに行きましたが、すぐに飽きてしまいました。その理由は、あらゆる品物の値段が高い、そして種類が少ないということです。
日本では100円ショップで買えそうな品物が安くて$3(約270円)、へたすると$5(約450円)以上の値段で売られていたりします。例えば文房具。バインダーのリフィルが平気で$10(約950円)で売ってたりします。日本では考えられない値段設定ですよね。服なども同様です。UNIQLOのように1000円出せばそこそこオシャレな服が買えるようなお店は皆無です。
逆にニュージーランドはほんとうにほしい物しか買わない国であると言えます。ひとつひとつの商品が高いので、よほど安売りでもしていなければ衝動買いの対象にならないのです。
ほしくないものも買ってしまう国、日本
それに対して日本はほしくないものも買ってしまう国だと思います。
コンビニに行けば毎週のように新商品が並んでおり、安い値段で手軽に買うことができます。ファストファッションの店では1000円払わずに高品質の服が手に入ります。あまりに安いのでついいらないものまで買いすぎてしまったという経験のある方も多いのではないでしょうか。
ほんとうに豊かな国はどちらか?
経済成長という側面を考えれば、日本のように人々の欲求を刺激し、需要を喚起し、品物を多く買わせるのがただしいあり方なのでしょう。しかしその影響で、人々が常に欲求に駆られ、いくら物を持っても満足できなくなっているのもまた事実ではないかと思います。
ニュージーランドには日本のような物質的豊かさはありません。しかし生活に必要なものは揃っていますし不自由はしません。国民のほとんどが必要十分に満ち足りた生活を送っていると言えるでしょう。
どちらが豊かな国であるのか?簡単に結論の出せる問題ではありませんが、個人的にはニュージーランドに来てからどんどん物欲がなくなり心穏やかに生活できるようになっているので、日本を離れて良かったと思っています。