生き方

ニュージーランドの残業に関する衝撃的なニュース

今日は、とあるNew Zealand Heraldのニュースを紹介します。およそ1年前の記事なんですが、個人的にかなり衝撃的な内容だったので取り上げたいと思います。

www.nzherald.co.nz

タイトルは「残業の暗黒面」といった意味です。見出しは”In an age of rising overtime, loading up staff can cause stress and burnout“、つまり「残業が増加する時代において、スタッフの負荷を上げることはストレスや燃え尽きにつながる」ということですね。実は近年、ニュージーランドの残業時間は増加傾向にあるのです。こちらの話題はまた別の機会に取り上げることにして、記事の内容を見ていきましょう。

ニュースになるほどの残業時間とは?

About a year after starting her job, Kate (not her real name) began to notice her workload increase and found she couldn’t finish her work within normal hours. She stayed late until, as a salaried worker, she was working xxx hours of unpaid overtime every day.

仕事を始めてからおよそ1年後、Kate(仮名)は仕事量が増加していることに気付いた。そして通常の勤務時間では終わらせられないと感じた。彼女はサラリーマンとして、毎日xxx時間の残業を無償でこなしていた。

日本でもよくありそうな話ですね。Kateさんは真面目な方なのか、「上司から残業を命じられていたわけではありませんでしたが、仕事を締切までに終わらせるのは義務だと感じて残業をしていました」と語っています。

Kate says that because she took it upon herself to work the longer hours she didn’t feel resentful towards her employer, but resentment did come from family members.”It created a few arguments when I was getting home after xxx most nights,” she says. “And that was giving me more stress than the job stress!”

Kateは、長時間働くことは自分の責任だと感じていたため、上司に腹を立てることはなかった。しかし家族に憤慨することはあった。「ほぼ毎日xxx時以降に帰宅することで家族と口論になることがありました」と彼女は言った。「それは仕事で受けるものよりずっと強いストレスでした!」

Kateさん、ずいぶん大変な働き方をしていたようです。
さて、記事中一部伏せ字にしましたが、Kateさん、いったい毎日何時間残業していたんでしょう?そして何時に帰宅していたんでしょうか?ちょっと考えてみてください。

http://media.nzherald.co.nz/webcontent/image/jpg/201432/SCCZEN_57571013_620x310.jpg

衝撃の残業時間

それでは正解発表です。

She stayed late until, as a salaried worker, she was working one to two hours of unpaid overtime every day.

彼女はサラリーマンとして、毎日1〜2時間の残業を無償でこなしていた。

“It created a few arguments when I was getting home after 7pm most nights,” she says.

「ほぼ毎日夜7時以降に帰宅することで家族と口論になることがありました」と彼女は言った。

毎日残業1〜2時間!帰宅は夜7時以降!

え!?たったそれだけ!?と思った方が多いのではないでしょうか。
Kateさんの残業時間は月30〜40時間と推定されますから、これは日本人の平均的な残業時間と同じと言えます。*1もっと残業しているかたもザラにいらっしゃいますよね……。筆者もサラリーマン時代はだいたい月60時間くらいは残業していましたから、月30〜40時間、夜7時過ぎに帰れるなんて相当まったりに感じてしまいます。

しかし、ニュージーランドの基準だと月30時間〜40時間の残業は大問題ということです。わざわざニュースになるくらいですから。
その後Kateさんは上司に残業の状態を報告し、定時に帰れるよう業務量の調整をしてもらったそうです。残業は毎日1時間まで減り、近いうちに30分程度になりそうだと記事は報じています。1年も前の記事ですから、今ではきっと定時で上がれている頃でしょう。

残業が無いのが当たり前の社会へ

自分がニュージーランドでの就職を目指している理由の一つが、この残業に関する価値観です。そもそも残業はないのが当たり前、毎日やるなんてよっぽど高収入の仕事かスタートアップ企業かで、そうでなければ作業量が極端に多すぎるのです。昨今は日本も残業を減らす方向に動きつつありますが、そんなの待ってられんわいと住む社会の方を変えることにしました。日本でまさに今残業に苦しめられている方も、思いきって国を飛び出してしまったほうが確実に残業から解放されますよ!と国外転職を煽って今日は筆を置きます。

ABOUT ME
はっしー
ニュージーランド在住の元プログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万8千人以上。ニュージーランド永住権ホルダー。

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