こんにちは。
今日は移民局に出向いてワークビザの申請をしてきました筆者です。
あとは無事にビザが貰えるのを待つだけ。学生ビザの期限も迫っているので、移民局の皆さん迅速に処理をお願いします(゚∀゚)
個人的な感覚では、ニュージーランドは全体的に仕事の進み方がゆっくりしているように思えます。
たとえば、家のすぐ近くにあるレストランは1年近くかかってようやく建設が終わりました。
ワークビザ申請のために大学に要求した卒業証明も、申請から一週間経ってやっと「準備ができたよー」と通知が来たり。
この国の空気そのままに、みんな自分のペースで仕事と人生を楽しんでいるように見えます。
それと比べると、以前筆者が社畜やってた現場はブラックそのものでしたね、笑
あ、先ほど「ブラック」という言葉を使いましたけど、
わたしは前職の会社が「ブラック企業」だとは思っておりません。
「ブラックな会社」があるのではなく、「ブラックな現場」があるだけだ
と考えています。
Contents
なぜブラック企業じゃないの?
なぜ、そんな壮絶な働き方をしたのに「ブラック企業じゃない」と言い切れるのか。
それは、筆者の経験した働き方は、配属されたプロジェクト特有のものだったからです。
逆に、会社からは手厚く保護されていました。
さらに言えば、ほかの部署にはすごく楽しそうに働いている社員がいたのも理由のひとつです。
異常に混乱したプロジェクトに配属されてしまった
筆者が新卒ですぐ配属されたプロジェクトは、配属された時にはすでにデスマーチでした。

……ええ、でも実際その通りなんで。
配属されてから最初の納品までおよそ2年くらいありましたが、フロアに最後まで残っているのは、いつもうちのプロジェクトメンバーの誰かでした。
これだけ見ても、お前どれだけ炎上してるんだよ、ってのがよくわかりますね。
しかも質の悪いことに、このプロジェクトは納品後も追加開発を数年単位で行うことが決定しているものでした。
当然、筆者も要員計画に加えられているわけでして。
例外的に混乱したプロジェクトに、しかも長期に組み込まれてしまったので、ブラックな働き方になったというのが実際のところ。
会社そのものはブラックじゃなかったですよ。
残業代は全額支給された
世の中にはサービス残業なんて言葉もありますけど、筆者はほとんどやったことありません。
残業はやったぶんだけ申請して、その賃金はすべて支給されましたので、残業時間が100時間に達するような月は収入がえらいことになりました。
自分がいま海外生活を送っている資金もこの残業代でまかなっていると言ってもよいくらいです。
そもそも、パソコンの電源のオンオフで出退勤が記録されるシステムになっていたので、サービス残業させたらすぐバレるようになっていました。
内部監査が機能していた
あるデスマーチのさなかのことです。
筆者のその月の残業時間が、社内で定められた基準を超えそうになりました。たしか3ヶ月以内に月100時間以上の残業を2回以上やっちゃだめとか、そんなだった気がします。デスマーチなんで、そりゃ基準超えますわね。
その時、上司からこんな指示が下ったのです。
「悪いが、今日から別の社員のパソコンを使ってくれないか」と。
要するに勤務時間をごまかせというわけです。
筆者はこれを聞いて、即座に内部監査部門に通報しました。
コンプライアンスに反する事象があった場合の相談窓口が社内に設けられていたのです。
翌日、即座に監査部門の方が職場にやってきて聞き取り調査がはじまりました。
当然、前述の指示は取消し。筆者は残業禁止となり、代休もゲットしました。
ブラック企業では、こんなことできませんよね。
まとめ
IT企業はブラックな業界と揶揄されることが多いですが、実態は配属される現場によって大きく異なります。
成功しているプロジェクトに配属されれば、学ぶことも多く、やりがいを感じられるでしょう。
逆に失敗しているプロジェクトで経験に放りこまれてしまうと、ただただ疲弊する働き方を強要される可能性があります。
正直ほかの業界でも同じじゃないですかね。
たとえば公務員でも、同じ役所で、毎日定時で上がってまったりやっている人もいれば、忙しい部署に回されて毎日終電の人もいますし。
ですので、会社全体を「ブラック企業」と断じるのではなく、
個別の現場についてブラックかどうかを判断するのが適切ではないかと思います。
……あ、でもまれに、
会社の現場という現場すべてがブラックという会社もありますので、くれぐれもご注意を。

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