ニュージーランドって、最近でこそテレビでよく取り上げられるようになってますが、果たしてどれくらい正しく認知されてるんでしょうか。
今日は、日本人が抱きがちな、ニュージーランドに関する誤解をばっさり斬っていきたいと思います。
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どこいっても羊ばっかり
ニュージーランド = 羊! っていうイメージは相当強いと思います。というか、だいたいの日本人の方が持ってるニュージーランドのイメージってそれくらいじゃないでしょうか。筆者も渡航するまではそんなもんでした。その辺の道路を羊が横切って渋滞起きてるんでしょ? みたいな。
が、日常生活ではそんなに羊見かけません。羊はだいたい郊外のだだっぴろい牧場で飼育されていますので、市街地から離れないと見ることはできません。それに、ニュージーランドの羊の数はどんどん減少していて、2015年現在では1943年以来羊の数が最低になっているそうです。
羊を見かけることは少ないですが、そのかわりに広々とした芝生や植物園が多いですし、高い建物が少ないので空が広くて気持ちいいです。天気の良い日に芝生に寝っ転がって昼寝するのサイコーですよ。
暖かくて過ごしやすい
ニュージーランドって南国で暖かいんでしょ? と思っている方、大間違いです。ニュージーランドは基本的に寒い国です。
こちらの地図を見ていただくとわかりやすいですが、オーストラリアよりもさらに南に行きすぎて、南極大陸がすぐそこなんですね。ということもあって、南からの冷たい風が吹いてくる位置にあるわけです。

筆者の住むクライストチャーチでは、最も暖かい1月〜2月でも最高気温は23度。最北端のオークランドでも24度とそれほど変わりません。日中の寒暖差も激しいので、昼間はTシャツ一枚でも過ごせるけど、夕方になった途端に真冬の気温になるなんてこともしばしばあります。筆者のようなもやし体型には、一年の大半でダウンジャケットが手放せません……。
Climate of New Zealand – Wikipedia, the free encyclopedia
物価が安い
一昔前は、ニュージーランドは物価が安くて留学や老後の海外移住に最適! という売り文句もあったようですけど、現在ではそんなことなく、物価は日本と同じか、やや高いと感じます。
少なくとも食料品に関しては間違いなく日本のほうが安いです。1ドル出さずに買える食品はツナ缶くらいのもの。外食も1000円くらいは平気でかかるので、食費を節約するのが大変です。
ニュージーランドは経済の規模が小さくて競争が起きにくく、人件費も日本より高いので、なかなか物価が下がらないんですよね。それに近年の円安が追い打ちを欠けてるような感じです。
また、近年ニュージーランドで問題になっているのが、住宅価格の上昇です。オークランド、ウェリントン、クライストチャーチという3大都市では軒並み住宅が値上がりしており、特にオークランドでは家を買おうとすると最低100万ドル(約9000万円)必要というとんでもない状況が発生しています。物価の安さを期待してやってくると痛い目見ます。
まとめ
誤解を解いていたら思いのほかネガティブな記事になってしまいました、汗
特に2つめと3つめは、「ニュージーランドっていいよね!暖かいし物価安いし」とよく言われるところなんで、誰かが誤解したまま来る前に「いやいやそんなことないよ」と言っときたいんですよね。
でもね、ニュージーランドいい国なんですよ! 筆者もすっかり第二の祖国みたいに愛着が湧いてますし。次はもうちょっとニュージーランドをアピールできるようなエントリ書きますごめんなさい。

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