生き方

ひとつのことを極められない人は、高速で螺旋回転してると思えばいい。

好奇心旺盛だけど飽きっぽくて、何をやっても長続きしないって人いますよね。

僕もそんな人間のひとり。昔からいろんなことに興味があって、小説書いたり、バンドやったり、将棋やったりと、あっちこっちに手を伸ばしては見るんだけど、いまひとつモノにならない人生を送ってきました。

一方で、周りには子供の時からひとつのことに打ち込んで、部活で全国大会に行ったり、音楽を極めてミュージシャンになったり、プログラミングの腕を買われて一流のIT企業に務めたりしている友人がたくさんいます。そんな人達のことがうらやましかった。

彼らは一直線に突っ走ることができて、なぜ自分はできないんだろう? ころころ趣味を変えていく人生は、それはそれで楽しいんですけど、ふらふら回り道をしていつまでたっても先に進めていないようで、ずっとコンプレックスに思っていました。

ですが最近、こう考えるようにしたんです。

一直線に走るだけが、前に進む方法じゃない。

高速で螺旋回転するのも前進じゃないかと。

例を挙げると、一般的な拳銃では、銃弾に螺旋回転を与えることで、安定性、直進性を高めています。こんな感じで、螺旋状の溝が銃身に彫られているわけです。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b2/105mm_tank_gun_Rifling.jpg/300px-105mm_tank_gun_Rifling.jpg

ライフリング – Wikipedia

 

つまり、銃弾が飛んでいる時間の、短い瞬間を切り取ってみると、くるくると回転しているのが確認できるんですね。しかし、銃弾の軌跡全体としては、きちんと前に飛んでいる。

それと同様に、くるくると様々なことに興味を持って取り組みながら、前進し続ける人生だってアリだなと思うんです。自分の好奇心のおもむくまま、おもしろいと思ったものを、好きなペースで楽しみながら生きていく。

たとえば、旅行面白い! と思ったら、数年間日本中、世界中の気になるスポットを旅しまくってみる。

そのうち、海外での英語の必要性に気づき、集中して英語を勉強する。

ある程度上達したら、外国人の集まるバーに出向いて会話を楽しんでみる。

すると今度はバーで出されるビールに興味が湧いて、各地の地ビールを片っ端から飲み比べ、いつの間にかビールに詳しくなっている……といった感じで。

もちろん、それぞれのスキルは、そのことだけを集中してやっている人にはかなわないでしょう。

でも「興味があちこちに飛ぶ」というのは生まれもった性質なので、そう簡単には変えられません。むしろその性格を積極的に活かして、気になることをどんどんやってしまえばいいと思います。

「やりたいことは多いけど、ひとつに集中したほうがいいから」と、興味を押し殺してしまうと、かえってストレスになってしまいますから。

好奇心旺盛というのはとても素晴らしいことです。器用貧乏、多芸は無芸などと言われても気にすることはありません。自分が楽しけりゃ、それが一番!

明日からも楽しい多趣味ライフを送りましょう。挑戦してきたことすべてが、自分の人生を豊かにしてくれるはずだと、僕は信じてます。

ABOUT ME
はっしー
ニュージーランド在住の元プログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万8千人以上。ニュージーランド永住権ホルダー。

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