日本人が海外で生活するにあたって避けて通れない問題が、「いかにして美味しくご飯を炊くか」です。日本のような炊飯器は売ってないし、使えるのは鍋と、蚊取り線香みたいな電気コンロだけ……という状況も珍しくありません。
欧米圏でお馴染み、蚊取り線香型電気コンロ。
しかし、きちんとコツを守れば、炊飯器より美味しいご飯を鍋で炊くことも可能なのです! 今日は、筆者が1年半の海外生活の中で会得した、電気コンロでの炊飯のコツをシェアしたいと思います。
Contents
大事な6ステップ
電気コンロでの炊飯で気をつけるべきなのは、次の6ステップです。
- 水加減を守る
- しっかり給水させる
- 急に沸騰させない
- 表面の水が無くなったら弱火に
- 最後に一気に強火に
- しっかり蒸らす
それでは順番に解説していきましょう。
水加減を守る
水加減は、米の体積の1.1倍が基本です。500mlの米なら550mlの水で炊きます。計量カップできっちり計りましょう。お水は普段飲料水にしているものならなんでもよいと思います。*1
しっかり給水させる
お米と水を鍋に入れ、30分〜1時間程度、しっかり給水させましょう。これを怠ると芯が残ってしまうことがあります。めんどくさがらずに時間をかけてください。お米が半透明になってきたらOKです。
急に沸騰させない
吸水が終わったら火にかけていきますが、ここからが最も気を使うところです。電気コンロでお米を炊くときは、「中火でゆっくり沸騰させる」ようにしましょう。
ガスコンロと土鍋でお米を炊くときは、強火で一気に沸騰させてから極弱火にするのがよいとされていますが、電気コンロでやってはいけません。なぜなら、ガスコンロと違い、電気コンロの火力はすぐにはおさまらないので、強火のままあっという間に水が蒸発し、生煮えの米だけが残ってしまうからです。
筆者はいつも半分よりちょっと弱めの火力で沸騰させています。「ボコボコボコ!」ではなく「フツフツフツ」と優しく沸騰させるようにしましょう。決して焦ってはいけません。これができれば炊飯は半分以上成功です。
表面の水が無くなったら弱火に
沸騰して表面の水分が無くなると、鍋の底から泡がぷくぷくと湧いてきて、表面でふくれて弾けるようになってきます。この状態になったら弱火にします。
これくらいの弱火。
徹頭徹尾、水分をゆっくりと蒸発させることを心がけてください。
最後に一気に強火に
鍋でご飯を炊くときの醍醐味は、なんといってもおこげです。せっかく手間をかけて炊いてるのですから、香ばしいおこげを楽しみましょう。
火を強めるタイミングの手がかりは「音」です。水分が残っているうちは、鍋から「ポコポコ」「フツフツ」という音が聞こえますが、それが「パチパチ」とお米が爆ぜる音に変わったら合図。躊躇せず一気に強火にしましょう。
15秒ほどすると、音が「パチパチパチパチパチパチ!」と激しくなってきます。これがおこげができているときの音です。好みに応じて10秒〜30秒ほど放置したら、火を消します。あとは余熱におまかせです。あまり長くやり過ぎるとお米が鍋底にへばりついて片付けが大変になるので注意しましょう。
しっかり蒸らす
いよいよ最後の工程。鍋を10分ほど放置して、しっかりご飯を蒸らしましょう。このとき鍋をコンロからおろしてはいけません。土鍋と違って普通の鍋は保温性が悪いので、放置するとどんどん冷めてしまいます。今まで使っていたコンロの余熱を利用して蒸らすのがポイントです。
できあがり!
ここまでの工程をしっかり守れば、美味しくご飯を炊くことができます。じゃーん。
写真がちょっと暗いですが。
炊飯器で炊くご飯とも遜色ない炊きあがりになりますし、おこげができている分、筆者は鍋炊きのほうが好きですね。少なくとも、海外のちゃっちい炊飯器で炊くご飯よりは美味しくできあがります。
手順がめんどくさく見えるかもしれませんが、やってみるとそうでもないですし、難しい手順もありませんので、ぜひ一度お試しください!

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