世の中には「ついカッとなって」誰かを傷つけてしまった人のニュースが毎日のように報道されています。大人ならば腹がたってもグッと我慢するべき、というのが一般常識であるようにも感じます。
普通、怒りにまかせて行動するのは良くないことと考えられていますが、ほんとにそうなんでしょうか?
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怒りは大きな行動力になる
そもそも、何か新しい行動を起こすのには非常にエネルギーを使います。だからこそ、「言うは易く行うは難し」なんて言葉もあるわけでして。
それを考えると、何かに対して怒っているときは非常に行動を起こしやすい精神状態であると言えます。普段無意識に自分を束縛しているリミットが外れた状態なので、人を殴るなんてこともできちゃうんですね。いやもちろん人を殴っちゃいけませんけど。
それだけの行動力が湧いている状況なのですから、生産性のある作業に行動力を使うことができれば、これは大変なエネルギーになります。
怒りがあれば日本も飛び出せる
筆者が住み慣れた日本を飛び出してニュージーランドに来てしまったのも、「ついカッとなって」みたいなものですよ。
毎日残業ばかり、有給休暇もロクに取れない、プログラマの待遇は異常に低く、マネジメントもどきばかりやる上流()が幅を利かせる。ITに興味があって就職したはずなのに、日々見つめるのはエクセルの進捗表だけ……。
そんな環境に嫌気が差してしまった結果、英語の勉強やら留学先のリサーチやら出願やら諸々のタスクを働きながらこなし、気がつけば地球の裏側まで来ちゃったという感じです。結果として人生が楽しげな方向に転がっている手応えがありますので、これも自分の怒りの感情にしたがったおかげだなーと思います。
たぶん行動力の大きさでいえば、私財をほとんどなげうって海外に出てくるのと、上司をぶん殴って逮捕されるのとそんなに変わらないですよ。それだけの不満のエネルギーをプラスのほうに向ければ、大きなこともできてしまいます。
怒りの感情を大事にした方がいい
そもそも怒りというのは、現状に対して何らかの不満があるところから発生します。何かが自分の思い通りにならないとき、腹が立ちますよね。その感情を大事にした方がいいのです。
何かが思い通りにならないのなら、思い通りになるようがんばればいいんです。仕事がうまくいかないのなら優秀な人に意見を求めたり、改善方法を考えたりすればいいですし、職場に理不尽なルールがあってパフォーマンスを下げていると思うなら、改善案を提案すればよいです。環境が変えられないのならよりよい環境に逃げてしまうのも方法のひとつです。
まとめ
いわゆる成功者と呼ばれている人たちに、強烈なコンプレックスをバネに圧倒的な努力をしてきた背景がままあることを考えても、「怒り」は人間に強烈な力を与えてくれるのは確かです。
こんなの嫌だ、間違ってる、おかしい、もっと良くなるはずだ。そういった感情に素直になれば、人生はもっと楽しく、エキサイティングなものに変わるはずです。怒りはネガティブに捉えられることの多い感情ですが、もっとポジティブに捉えて、プラスのエネルギーに転換してしまいましょう!

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