本・書評

【書評】『転職の思考法』キャリアに悩める日本人なら必読の良著!

こんにちは、ニュージーランド在住ブロガーのはっしー(@hassy_nz)です。

“職業人生の専門家”として活躍する北野唯我さんの著書『転職の思考法』を読みました。

このブログでも転職関連の記事をけっこう書いている関係上、キャリア形成に関する本は10冊以上は読んでいるんですが、
『転職の思考法』はその中でもダントツの良著です!

キャリア形成に悩んでいる、すべての日本人が読むべき本だと断言します。
特に20代〜30代で、なんとなく今の会社に勤め続ける人生に疑問を抱えている人にはめちゃめちゃ役に立ちますよ。

この本を読んでわかること
  • 理想のキャリアを実現させるための考え方
  • 転職に感じる不安の原因と、その解消法
  • 家族や恋人に転職を打ち明けるときのセオリー

Contents

小説形式で「転職シミュレーション」ができる本

『転職の思考法』は、どこにでもいそうな若手営業マンが、凄腕の経営コンサルタントの元で転職ノウハウを学ぶという小説形式の本です。
著者の意見をただ羅列したビジネス本とは異なり、
物語を追いかけながら主人公と同じように課題をこなしていく中で、実践的な「転職シミュレーション」ができるって仕組みになっているんですね。

具体的には、こんな”宿題”をこなしていくことになります。

  • 自分のマーケットバリューを知ろう
  • ポジショニングを考えよう
  • 伸びる市場の中から、ベストの会社を見つけだそう

マーケットバリュー??
ポジショニング??
なんじゃそりゃ???

……と困惑しなくとも大丈夫です。
本書を読めば、すべてどんな意味なのか丁寧に解説してくれるし、それぞれの方法も易しく教えてくれます。
主人公の営業マン・青野くんと一緒に、転職成功のためのステップを一段ずつ登っていきましょう。

転職にまつわる不安をロジカルに解決してくれる

初めての転職では、いろんな部分で不安を感じるものです。

  • 自分のいまのスキルで次の仕事が見つかるかわからない
  • たくさんある会社の中から、どう転職先を見つけるべきかわからない
  • 転職エージェントっていまいち信頼できない

『転職の思考法』は、これらの不安にひとつひとつロジカルな回答を示してくれます。

いまのスキルをどう棚卸しし、どのように分析すればいいのか?
ベストな企業を見つけるために、判断基準をどこにおくべきか?
転職エージェントの正しい使い方とは?
などなど、これ一冊で全部わかっちゃうんです。

ここまで丸裸にされたら、一度も転職したことない人でも「しあわせな転職のためには何が必要なのか」が簡単にイメージできるでしょう。

パートナーがいる人も安心。転職を打ち明けるセオリーが学べる

転職って、家族や恋人がいると途端に難しくなりますよね。
仕事を変えたら給料が下がるかもしれないわけで……そうなると生活に大きく影響しちゃいます。
下手すると「自分のことばっかり考えて、家族をないがしろにしている!」なんて思われる可能性も。
それで二の足を踏んでいるサラリーマンも多いんじゃないでしょうか。

でも大丈夫。
『転職の思考法』はホントに親切で、家族や恋人に転職を打ち明けるセオリーまで教えてくれちゃうんです。
さすがに舌を巻きました。
そんな転職本、これまで読んだことありませんでしたよ。

僕自身も、会社を辞めてニュージーランドに留学することを当時の恋人に話したときは、
目の前で思いっきり泣かれてそのまま別れたっていう苦い思い出がありまして……
この本を読んでれば、もうちょっとうまく話ができたのかなぁなんて思いました。

大事な人との関係を転職で壊しちゃうなんて、もったいなさすぎます。
悲しい結果にならないためにも、この本で正しい打ち明け方を学んでおきましょう。

まとめ 〜 転職は「善」だ! 〜

昭和の時代に比べればすっかり転職が一般的になってきたとはいえ、
古い価値観の会社ではいまだに「転職は組織に対する裏切り」のように考える人が少なくありません。

ですが、『転職の思考法』はそれに真っ向から反論します。

「いいか。転職が悪だというのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳に過ぎない。人間には居場所を選ぶ権利がある。転職は「善」なんだよ。個人にとっても、社会にとっても
(『転職の思考法』より引用)

転職という選択肢を手に入れれば、あなたはずっと強くなれる。
いまの会社でくすぶっているあなたも、環境を変えさえすればもっと輝ける可能性があるんです。
本書を読んで、新たな活躍の場所を見つけるための「思考法」を身につけてみませんか?

実際に購入した方からも好評です!

ABOUT ME
はっしー
ニュージーランド在住の元プログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万8千人以上。ニュージーランド永住権ホルダー。

POSTED COMMENT

  1. Chipper より:

    はっしーさん初めまして。
    私は、プログラマーになりたくて独学中です。

    日本のプログラマーとしての就職に関して質問させてください。

    プログラマー未経験者の就職先としては、残業がとても多い日系の企業が一般的なのでしょうか。私は、英語力も活かして外国人もいる企業で働きたいと考えています。
    小企業で年収が低くても大丈夫です。

    私は、カナダの永住権を取得しているので、今後はカナダでプログラマーとして働こうと考えています。
    ただ、私の場合、前職はインターナショナルスクールの講師だったのでプログラマー未経験+日本の企業で働いた経験無し。
    年齢も20代後半ですので、前職を活かして英語も使える外資系で働きたいと思っています。特に、残業というのに慣れていなく終電で帰宅するというのも主婦なので難しいと考えてしまいます。

    一般的に未経験者が外国人もいる企業で働くのは、難しいのでしょうか。
    終電で帰宅するような残業が多い日系の企業で働き経験を積む方法しかないのかと悩んでいます。
    日本と海外の企業で働いたご経験のあるはっしーさんにご意見をして頂きたいです。

    • はっしー より:

      適切なポートフォリオがあれば優良企業で働くことも可能です。
      たとえば僕の知っている大学生は情報系の学生ではありませんでしたが、個人でウェブサービスを開発した経験を買われて某有名IT企業に就職していきました。
      新卒と中途では事情が異なるかもしれませんが、未経験であっても技術力を証明できれば入る会社を選べるようになります。

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