現地時間の2016年11月14日0時2分、ニュージーランドでマグニチュード7.5の地震が発生しました。震源地はカンタベリー地域北部の町 Culverden の北東およそ15km地点とされています。(下記地図参照)
この地震を皮切りに、1日を通して大きな余震が何度も発生し、各地に被害が出ている様子です。
ニュージーランド国内の地震情報を発信しているサイト・GeoNetによれば、14日だけで、マグニチュード6.0以上の余震が3回発生しています。
今日はこの地震の被害と影響についてまとめてみました。
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カイコウラ地域で家屋倒壊、土砂崩れが発生
震源の北東に、カイコウラ(カイクラ)というホエールウォッチングやクレイフィッシュ(イセエビ)で有名な街があります。ここが今回の地震で大きな被害が出ている地域です。
まず、家屋の倒壊により1人が亡くなり、さらに、地震の影響による体調悪化でもう1人が亡くなっています。
さらに、カイコウラにつながる道路がひび割れや土砂崩れにより通れなくなり交通に影響が出ています。こちらから道路の被害の様子をみることができます。土砂崩れで塞がってしまった道路は以前自分も通ったところなのでかなりショック。復旧には数十億ドルが必要とみられています。
下記のツイートでは、海岸沿いを走る列車のレールが大きくずれてしまっている様子が確認できます。
Amazing @NZDefenceForce photo of rail tracks displaced onto the road & beach rocks on the #Kaikoura coast #eqnz #nzearthquake #NewZealand pic.twitter.com/kkFl2P38CK
— Stuff.co.nz News (@NZStuff) November 14, 2016
これから夏になってホエールウォッチングで盛り上がるシーズンのはずだっただけに、経済的な打撃は大きそうです。
首都ウェリントンでも建物に被害が
海を隔てた位置にあるニュージーランドの首都、ウェリントンでも、道路や建物を中心に被害が出ている模様です。
こちらの記事によると、港湾部の道路で最大10メートルに達するひび割れが発生したとのこと。また、接岸に必要な橋に被害が出たため、フェリーが欠航となりました。
ウェリントンにある日本大使館も、入居しているビルが地震の影響で閉鎖となったため、14日は業務を中止しました。大使館からのメールによれば、ウェリントン市街への立ち入りを控えるよう、当局から指示が出たそうです。
メインストリートのひとつである Wakefield Street 沿いの建物の被害の様子がツイートされています。
Damage to the buildings on Wakefield Street, Wellington. #eqnz @NZStuff pic.twitter.com/AuFTmtLDsr
— Nick Kingstone (@nkpnz) November 13, 2016
ウェリントンは、先々週に旅行に行ってきたばかり。ニュージーランドのなかでも大好きな街だし、友人も住んでいるところですので、これ以上被害が出ないことを祈るばかりです……。
クライストチャーチの様子
一方、はっしーの住むクライストチャーチでは、地震発生時には30秒ほど続く横揺れを感じた程度で、目立った被害はありませんでした。震度は3〜4程度とそこまで大きくはなかったです。ですが、一向におさまる気配がなくて落ち着かなかったです。
これは遠くで大きな地震があったぞとは思ったものの、めちゃくちゃ眠かったのでそのまままた寝てしまいました……。起きたときにたくさんの人から心配のメッセージやメールをもらっていて、驚いて慌てて返信しました。レスポンスが遅くなったのはそういう事情だったのです。みなさん、ご心配をおかけしました。
今日もふつうに出勤してきましたし、平常通りです。
みなさんもお気をつけください!
どうも今年はニュージーランドも日本も大きな地震が多いみたいです。
クライストチャーチでは今年はじめにもマグニチュード5.7の地震がありましたし、日本では、熊本や鳥取でも大きな地震が相次ぎました。
地震はいつ起きるかわかりません。日本の皆さんもくれぐれもお気をつけください!
なお、地震関連ニュースの最新情報は stuff の特集ページが随時更新されるようですのでチェックしてみてください。