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レクター三部作を一気観! レクター博士の英語かっこよすぎるだろ

ネットフリックスを契約して以来、英語の勉強も兼ねて、ほぼ毎日動画視聴を続けています。

最近ふと思い立って、レクター三部作を一気観してしまいました。

いやー、ドラマとしての面白さもさることながら、メインキャラクターであるハンニバル・レクター博士の英語がムチャクチャかっこいいんですよ。

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レクター三部作とは?

天才的な頭脳を持つ精神科医でありながら、自身の患者を殺して食べるという凶悪殺人犯であるハンニバル・レクター博士を主役としたホラー・サスペンス。全作を通じて、名優アンソニー・ホプキンスがレクター博士を演じています。

若い女性ばかりを狙う連続猟奇殺人犯「バッファロー・ビル」を捕縛するため、FBI の新人捜査官であるクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)がレクター博士の協力を仰ぐ『羊たちの沈黙』

『羊たちの沈黙』から10年後。脱獄を果たしイタリアに潜伏するレクター博士と、とある事件から FBI を干されてしまったクラリス(ジュリアン・ムーア)との奇妙な再会と別れを描く『ハンニバル』

そして、『羊たちの沈黙』の前日譚であり、レクター博士を逮捕した元FBI捜査官のウィル・グレアム(エドワード・ノートン)が、彼と協力して連続一家惨殺事件の真相を追う『レッド・ドラゴン』の三作です。

アカデミー賞の主要部門を総なめにした『羊たちの沈黙』を筆頭にどれも無類の面白さです! あらすじをもっと紹介したいんですが、博士の英語の紹介がメインなので割愛。

レクター博士の英語のかっこよさとは?

百聞は一見にしかず。まずはこちらをご覧ください。『羊たちの沈黙』より、ジョディ・フォスター演じるFBI捜査官・クラリスがレクター博士に最初に面会するシーンです。

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どうでしょうか? なんかしらんけどカッコよくないですか!?

え、そうでもない? とりあえずカッコイイっていう体で読み進めてください。「カッコイイじゃん!」って思ってくれた方とは気が合いそう。お友達になりましょう。

声のトーンが優雅、それゆえに怖い

少し高めの落ち着いた声がレクター博士の特徴。決して高圧的ではないのに、その語り口や、端々から見える教養の高さから、ただものではない感を醸し出してるわけです。簡単にできることじゃ―ありませんよね。

もうひとつサンプルとして、第二作『ハンニバル』から、潜伏先のフィレンツェにて博士を追う地元のパッツィ刑事を返り討ちにする場面を。刑事の先祖と思われる人物が絞首刑になっている絵をスクリーンに映しだした後、博士はこう言い放ちます。

On a related subject, I must confess to you I’m giving very serious thought… to eating your wife.

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ぎゃああああああああああ。

こんな恐ろしいことを口に出しながら、その口調はあくまでも優雅なまま。あたかも「今晩一緒にお食事でもどうですか」とでも言うような調子ですよ。それが博士の異常さを際立たせ、なおかつそのキャラクターに言い知れぬ気高さをも加えているわけです。いやー怖い。怖いけどカッコイイよ、博士……。

立て板に水の名調子

ふたたび「羊たちの沈黙」より。クラリスが野心にあふれている一方、貧しい家の出身であり生い立ちにコンプレックスを抱いていることを一瞬で見ぬいたレクター博士は、彼女をもてあそぶかのように侮辱的な言葉を次から次に浴びせます。

でも決して直接的な暴言は吐かないのがレクター博士。あくまで優雅に、楽器でも奏でるかのようにクラリスをディスります、笑 「逃げたいわ、逃げたいわ、えふびーあいに逃げたいわ」とでも訳すんでしょうか、クラリスの心にとどめの一撃を突き立てるこの部分は博士のテンションも静かに上がってさすがの名調子です。何度でも聴きたい。

How quickly the boys found you. All those tedious, sticky fumblings int the back seat of cars, while you could only dream of getting out, getting anywhere, getting all the way to the FBI.

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この「FBI」がサイコーなんですよ、ひとを小馬鹿にした「えっふびーあーい」が。クラリスが FBI の一員であることに高い誇りを持っていること、それをおちょくれば傷つくだろうことをわかった上でこの言い方。

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そりゃさすがに美人のクラリスでもこの表情になりますわ。

シンプルかつ美しい英語

最後は、三部作のラストである『レッドドラゴン』のラストシーンから。レクター博士が獄中からウィルに手紙を送る場面です。

We live in a primitive time, don’t we, Will? Neither savage nor wise. Half measures are the curse of it. Any rational society would either kill me or put me to some use.

Do you dream much, Will? I think of you often.
Your old friend, Hannibal Lecter.

さんざん世の中に対して上からものを言った挙句の、Do you dream much, WIll? への切り替えがあまりに見事。 I think of you っていう表現も、知ってないと非ネイティブには思いつかないですし、一連の流れが手紙の結文としてとてもキレイ。しかも中学1年生レベルの文法と単語ですよ。こういう英語がさらっと出てくるようになりたいなぁ。

レクター博士があんまりにもかっこいいので、この数日で三部作を二周してしまいました。もう一周余裕でできそう。未見の方は一生のうちに一度は見ることを強くオススメします!

おかいものはこちら

三部作の第一作にして最高傑作。

二作目。殺人鬼レクターがひたすらカッコイイという狂った映画。全編通じて悪夢のような映像が続きますが、それが癖になる。

三部作のラストをかざる極上のサスペンス。観客を凍りつかせる小道具の使い方がすんごい。

おまけ

これだけ特徴的な話し方だから誰かものまねやってる奴がいるだろと思ったらいました。ずいぶんアホっぽいレクターだけど、笑

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ABOUT ME
はっしー
ニュージーランド在住の元プログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万8千人以上。ニュージーランド永住権ホルダー。

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