日本労働組合総連合会(連合)が、2016年12月8日から「もしも定時で帰れたら」と題したキャンペーンを展開しています。
この取り組みは、長時間労働が社会問題として大きく注目を浴びる中、SNSでも長時間労働に対する思い、定時で帰ったらこんなことがやりたいという願いを集めることで、議論への原動力にしようというものです。
僕もこの運動を応援します。定時で帰れるのが当たり前の日本になってほしい!
ツイートが続々集まっています
#もしも定時で帰れたら で検索すると、思いの丈の詰まったツイートがたくさんヒットします。
もう毎日保育園にお迎えに行って、愛娘と一緒に晩御飯を食べて、一緒にお風呂も入って寝かしつけまでやって〜ずっと一緒にいる!それが終わったらコーヒー飲みながら読書!なんて最高なんだ! #もしも定時で帰れたら
— 高野 光気 (@koki_tkk) December 8, 2016
かわいい年頃の娘さんがいらっしゃるお父さんですね。大丈夫、定時で帰れたらそれ毎日できますよ!
(……きこえますか…きこえますか…労働者の…みなさん… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…#もしも定時で帰れたら …と…#最低賃金1500円になったら…は同時に実行するのです…パートだから賃金が安い…正社員だから長時間労働…を同時に改善するのです…それが働き方改革です…)
— つしまようへい (@yohei_tsushima) December 8, 2016
こちらは情報労連という産業別労働組合に携わっているかたのツイートです。長時間労働の是正と最低賃金の引き上げを同時に行おう! と呼びかけています。そうなれば働きやすい社会と経済再生が同時に成し遂げられるでしょう。実現してほしい。
夫がもしも定時で帰ってきてくれたら。
子どもと一緒に夕飯食べてお風呂入って貰って、寝かし付けの後は夫婦で少しお茶がしたい。少しでいいから、会話がしたい。その日1日の話とか聞きたい。日付が変わる前に寝たい。— aoi (@syaomao2442) December 8, 2016
仕事帰りに娘を迎えにいった後、そのまま最寄り駅で夫を待つ。夫に駆け寄る娘、抱き上げて肩車する夫、3人で手をつないでスーパーへ行き仲良く買い物して帰宅。一緒にご飯を作って食べて、今日あったことを娘が話すのを聞く。ベタだけど、今まで数回あったかどうかの幸せ
— tigerlily (@luvskm) December 8, 2016
長時間労働している方の”家族”のツイートが多くシェアされているのが興味深いです。
毎日一生懸命残業している方は、家族のためにがんばっているんだと思っているかもしれません。でも実際は、家族の方の思い描くささやかな日常の幸せでさえ、夢の話にしてしまっているんですよ。長時間労働している人に、この想いがもっと届いてほしい。
定時帰りはいいぞ!
2013年、IT企業で長時間労働に苦しんでいた僕は、残業から解放されるには日本から出るしかないと考えてニュージーランドまでやってきました。今はニュージーランドでプログラマをやってますが、就職してから毎日定時で帰ってます。
5時半に退社して、スーパーに寄って買い物してから帰宅、ゆっくり自炊してから夕食。この時点でまだ夜7時です。その後はブログを書いたり、本を読んだり、趣味の将棋を勉強したり、日本の家族とスカイプでチャットしたり。毎日6時間はプライベートの時間を楽しんでますね。寝るのはいつも12時ごろ。8時間しっかり睡眠を取って、また翌日元気に働ける。
定時帰り、最高ですよ。日本にいたときは文字通り家に寝るためだけに帰る生活も経験したんで、それに比べたら今の生活は天国です。もうあの時代には戻れない。
でもね。
日本で #もしも定時で帰れたら ワークライフバランスを実現するために海外転職なんて手間をかけずに済んだのだ。働きやすい国になってくれ!!
— はっしー@NZプログラマ (@hassy_se) December 10, 2016
そう、たかが「定時帰り」を手に入れるためだけに、なんでこんなに時間とお金がかかってしまったのだ! おかしいぞ!
定時帰りは誰にでも等しく享受できて当たり前のことですから。仕事ができるとかできないとか関係なく、毎日決まった時間働いたら帰れるのが当然。誰か特別な人のためのものじゃない。みんなにそういう生活を送る権利があるんですよ。
長時間労働を是正するチャンスがやってきている
今、世の中には、長時間労働をなんとかしなければ! という大きなうねりが生まれています。
政府が主導となって行われている働き方改革でも、長時間労働は早急に解決すべき問題として取り上げられています。2016年6月2日に発表された「日本再興戦略 2016」では、「2−2 働き方改革、雇用制度改革」の中に「長時間労働の是正」がしっかりと盛り込まれています。
国からのトップダウンの動きに加えて、ひとりひとりの労働者が「もう長時間労働は嫌だ! 定時で帰ろう!」と声を上げれば、望まない残業から解放される社会が数年以内に来るかもしれない。もうそのくらいまで時代は来ているんです。今が大きなチャンスだといえます。
長時間労働に疑問を感じている皆さん、ぜひ #もしも定時で帰れたら でツイートして、世の中に声を届けましょう!
