こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしー(@hassy_nz)です。
システムエンジニアやプログラマとして働く皆さん、 「IT業界は体力勝負だ!」ってセリフ、聞いたことありませんか?
就職活動中や、入社して現場に配属されてから、先輩社員がそんな言葉を口にしてはいないでしょうか。
僕がかつて日本で勤めていたIT企業でも、「結局、システム開発は体力勝負だからね〜」なんて言ってる先輩や上司がたくさんいました。
大学は文系学部だったし、ITのことなどほとんどわかっていなかった僕は「ふーん、そんなものなのか」と素直に受け止めてました。
でも、海外に出てきてプログラマとしてそれなりのキャリアを積んだ今なら、胸を張って言えます。
IT業界が体力勝負なわけねーだろ!
ITは頭脳労働に決まってんだろ

言うまでもなく、IT業界は頭脳労働の世界です。
システムの設計も実装も、ウェブやUIのデザインも、すべて知識と技術がものをいうに決まってます。
ITが体力勝負だというなら、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズを思い出してみればいいんですよ。みんなひょろひょろでしょ?(失礼!)
「IT土方」という言葉に表されるように、なぜか日本ではIT業界 = 肉体労働のようなイメージがあるようですが、こんなこと海外ではまずありえません。
僕の働いているニュージーランドをはじめ、多くの国ではITエンジニアになるために関連した学位が求められます。
つまり、IT系の学部を卒業していない人がIT企業に就職することは非常に難しいんです。
この事実ひとつとっても、ITエンジニアは学問に裏づけされた知識が必要な専門職であることがわかります。
断じて、体力勝負の肉体労働などではありません。
「体力勝負」は残業の言い訳

じゃあ、なぜ「IT業界は体力勝負」なんておかしなことを言う人が出てくるんでしょうか?
これはもう、技術力より何時間残業できるかが大事な文化ができあがっちゃってるからです。
たとえばスケジュールの遅延が発生したら、納期を延ばしたり作業内容を減らしたりして、1日8時間の作業量におさまるよう調整するのがただしいマネジメントです。
ところが体力勝負の会社はそれをやらない。
遅れたらそのぶん長く働いて取り返せばいいと思ってるんですよ。
突発的な本番障害だってそうです。
そこまで深刻でないバグなら翌日以降に直すとか、リリース直後ならいったん前のバージョンに戻すとか、余裕をもって直すための方法はいろいろあるはず。
体力勝負の会社ではそんな悠長なことしません。
徹夜してその日のうちにバグ修正ですよ。
障害が直ったとしても、次に深刻なバグを出さないための反省なんかいっさいしません。
何か起きたら残業でカバーすればいいだけなんで、施策を考えるだけ無駄ですからね。
まとめると、「体力勝負」ってのは残業するためのいいわけなんですよ。
もっと効率的で、楽して高品質の開発ができる方法はいくらでもあるのに、それを知らない、理解できないから体力に頼っちゃうんです。
うちの会社は技術力ありませんよってアピールしてるようなもんですね。
技術を大切にしないIT企業からはすぐ逃げ出そう
「IT業界は体力勝負だ!」なんていう会社で働いてはいけません。
技術を軽視し、すべての問題を残業で解決しようとする現場であることは明らかです。
そんなところで働いても、なんのスキルも身につかないし人生を無駄にするだけですよ。
なにしろ、僕自身が体力勝負のIT企業で5年も働いた結果、ほとんど得るものがないまま退職するハメになっちゃいましたから。
この記事を読んでいるあなたには、絶対にそんな目にはあってほしくありません!
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初めまして、少し興味があったので、コメントさせて頂きます。
全くの未経験から3ヶ月ほど、railsを学んだのですが、これから就職を考えている人に送る記事なんかを書いていただけると面白いです♪
自分自身もどうしようか考えているのですが、はっしーさんならどのようなアドバイスを送りますか?
IT業界未経験ならば、プログラミングの技術だけでなく、どんな会社が働きやすい場所なのか知っておく必要がありますね。業界の特徴や面接で聞くべきポイントなど役立つ知識は多いです。あらためて記事にさせていただきます。ありがとうございます!