先日、筆者のこちらのツイートが突然反響を得始め、一晩で50リツイートを超えました。
ニュージーランドで働いていると、日本って褒められない社会だなって感じる。
きちんと仕事していても「ありがとう」「よくやった」って言われること少ない。
失敗すると「なにやってるんだ」「再発防止策を考えろ」って厳しく詰められる。
最近良く見た例のニュースと一緒だな。— はっしー@NZプログラマ (@hassy_se) June 15, 2016
ニュージーランドに限らず、海外で働いた経験のある方からもかなり共感していただけて、多くの方が感じていることだとわかりました。日本で働いてて、ほめられる機会ってなかなか無いですよねー。
ほとんど褒められなかった社畜時代
筆者は現在、ニュージーランドでプログラマとして勤務していますが、以前は日本の某SIerでシステムエンジニアとして働いていました。
ひと月の残業時間がだいたい50時間、多い時で100時間を超える過酷な仕事をこなす日々。まさに模範的な社畜ですが、振り返ってみると、上司から褒められたことなどほとんどありませんでした。
仕様書やプログラムをがんばって作っても、レビュー通して事務的に承認をもらうだけで、「よくやった」とか「ありがとう」とか「いつもおつかれさま」とかの言葉がもらえるわけでもない。その一方で、バグや設計ミスが見つかれば厳しく指摘されます。
そりゃミスを注意されるのは仕方ないとは思いますが、普段そつなく仕事をこなしているときに一切評価されず、失敗したときにだけ言葉が飛んでくるってなると、これはどうにも納得がいかない。
「ミス無く仕事するのは当たり前、評価に値しない」と言われているかのようです。
カジュアルに褒められるニュージーランドの職場
一方で今のニュージーランドの職場ですが、実に気軽に褒めたり感謝したりする空気ができあがってます。
一日に何度「Thanks!」と声をかけられたりチャットをもらったりするかわかりません。タスクついでに細かいバグ修正をすれば「Nice work!」。技術的な情報共有をすれば「Good to know!」。
え、そんなに褒めてもらっていいんですか、と驚くほど。
もちろん何かミスがあれば注意されることもありますが、ほかの部分で褒められている実感があるので、前向きに受け入れて改善しようという気分になります。これは日本の職場との大きな違いです。
日本のサラリーマンはもっと褒めてもらうべき
良し悪しはさておき、日本のサラリーマンはほんっっっとうに勤勉ですよ。満員電車に揺られて出社し、残業をこなし、ときには休日を潰してまで働く。有給休暇だって大して消化しないじゃないですか。
そんなに一生懸命働いてるんだから、もっと褒められたっていいはず。お給料もらってるんだから仕事はちゃんとやって当たり前、じゃないんですよ。仕事をきっちりこなすのだって簡単じゃない。しかも日本の厳しい品質基準にかなう仕事をしてるんですからなおさらです。半年に1回の面談の時だけじゃなくて、日々の仕事の中でも評価の言葉をかけてもらったほうが、報われてる感じもするし、モチベーションも上がって、職場の雰囲気も明るくなると思うんですよね。
たまには「おつかれさま」だけじゃなくて、「すごい!」「やるね!」「さすが!」などの肯定的な評価の言葉を掛けあってみてはどうでしょう。口頭で気恥ずかしければ、メールやチャットでもいいし、画像や絵文字を送るだけでもいい。誰かが認めてくれてると感じるだけで、仕事に対する姿勢は変わります。
この辺の「ほめる文化」は、ぜひ海外の職場を見習ってほしいですね。
日本では、部下が上司に向かって「お疲れさまでした。」と言い、上司は部下にご「苦労さん。」と言います。
部下は上司の為に働くものという、昔の武家社会の官僚システムをそのまま一般企業が取り入れてしまっているからなんじゃないでしょうか?
だから、部下は上司の為に働くのは当たり前、出来なきゃ「何やってんだ❗」となる。
日本の会社も役職の上だの下だの関係なしに company の語源である「パンを分け合う仲間」という精神で経営されれば、社員同士もお互いの仕事に対してもっと認め合い、感謝し合うようになれるんじゃないかな、と思うんですけど。
その方が社員のモチベーションも高くなって、生産性も上がるはずなんですが・・。
日本社会の残念な一面です。
これ、ほんとそうですよね。
私の場合、日頃から「いいと思ったことは伝える」ように
しているのですが、上司を褒める時はひと手間かかります。
「目下の人間が目上の人間を評価してはいけない、
という日本文化は重々承知の上ですが、本当に助かったので…」
といったような枕詞なしに、
気軽に「well done!!!」と言ってみたいものです。
>id:tyottchmon
組織の上下関係が強いのも日本社会の特徴ですね。上も下もその役割に忠実になろうとして、素直にほめたり感謝したりが苦手になってるのかもしれません。
>id:doubleM
目下が目上を褒めると失礼になる、って邪魔な文化ですよね、汗 日本語でほめようとするとなかなか厄介ですし。その点英語は過度な敬語が無いぶん便利ですね。顔文字や絵文字などの記号で気持ちを伝えるのがもっと浸透すればなーっと思います。
まぁ褒めるだけでなく、怒った時はボロカス言うのが白人ですけどね。クライアントに向こうの勘違いで、人格否定されるまで罵倒されたこともあります。喜怒哀楽が激しいんですよ。でも日本人がもっと褒めた方がいいのは同意です。
僕も禿げしく同意しますよ、業種は違いますがサービス残業、休日出勤で代休さえなく年がら年中働かされて、些細なミスでも人前で罵倒されるのは日常茶飯事でしたからねぇ?