本・書評

【書評】『学校は行かなくてもいい ――親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』

こんにちは、ニュージーランド在住ブロガーのはっしー(@hassy_nz)です。

起業家の小幡和輝さんが自身の不登校経験をつづった本『学校は行かなくてもいい ――親子で読みたい「正しい不登校のやり方』を読みました。

小幡さん自身の経験や、著名人から一般の人々までの不登校体験談をもとに、
どうしても学校に行きたくない子供には「学校は行かなくてもいいよ」という救いを、
子供が不登校になってしまった親には学校に頼らない教育の方法を教えてくれる一冊です。

本書を読んでほしい人
  • 家族や親戚に不登校の子供を抱えている方
  • これから子供が学校に通いはじめる方
  • 学校に行けなくなり、どうしていいかわからない小学生〜高校生

学校の価値を否定する本ではない

「学校は行かなくてもいい」というタイトルから、学校不要論を想像する人もいるかもしれません。
でも実際のところ、この本は学校の価値そのものを否定してるわけではないです。
むしろ、学校の必要性は積極的に肯定しています。

ポイントは「行かなくて”も”いい」ってところ。
学校は行ってもいいし、行かなくてもいいんです。
学校に通うのは、生きていくのに必要な知識やスキルを勉強したり、集団での社会生活に慣れたりするため。
つまり、学校はたくさんある教育の手段の一つにすぎなくて、目的ではありません。
同じような勉強や経験ができるのであれば、その場所は学校でなくてもいい。

たとえば小幡さんの場合、熱中していたカードゲームのコミュニティで友人を作り、大会運営などを手伝う中で社会経験を得ていました。
またゲームそのものの腕前も和歌山県チャンピオンになるほどで、そこから「学校以外でも自分が輝ける場所がある」ことを知ったといいます。

たくさんの「不登校経験談」に触れることができる一冊

本書には、著者の小幡さん以外の不登校経験談が多数収録されています。

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」などを手がけ、連続起業家として活躍する家入一真さん(@hbkr)や、分身ロボット研究者の吉藤オリィさん(@origamicat)など、社会の第一線で活躍する有名人の方々もその体験談を寄せています。

これだけだと「不登校でも幸せになれるのは、一部のすごく優秀な人だけなのかな……」と思ってしまうかもしれませんが、
有名人だけではなく、一般の人々から寄せられた”みんなの不登校体験談”も多数紹介されているのが本書のいいところ。

学校に通わず独学で勉強を続け、中学在学中に英検2級を取った人、
パソコンの技術を磨いてフリーランスになった人、
不登校の中学生が集まる「山村留学」で学生生活を取り戻した人、
などなど……
学校に通えなくなった場合の、さまざまな選択肢を知ることができるんです。

なにかひとつは、自分自身の参考になる事例が見つかるのではないでしょうか。

レールを外れると、そこには無限の可能性が広がっている

僕は、たまたま小学校から大学まで不登校にならず卒業することができた人間ですが、
小幡さんの人生、そして”みんなの不登校体験談”を読むと、
レールを外れた先には無限の可能性が広がっているんだなと感じました。

みんなが毎日学校に通って勉強しているのに、自分だけ別のことをしている。
最初は不安に感じるかも知れませんが、学校に行かず好きなことに時間を費やせるってものすごいことです。

なにも考えずに先生の言うことをだまって聞いて卒業まで過ごした人と、
自分自身でやることを決めてとことん没頭し続けた人では、その後の人生が大きく変わってくるのは間違いないでしょう。

不登校に悩んでいる子供や親御さんは、ぜひこの本を読んで希望と具体的なアクションを見出してほしいと思います。

著者の小幡さんについてもっと詳しく知りたい方は、以下のリンクからどうぞ。
Twitter: @nagomiobata
ブログ: 小幡和輝オフィシャルブログ

また本書に関連して、SNSで不登校に対する肯定的な雰囲気を作ろう!という目的で「#不登校は不幸じゃない 動画リレー」の取り組みが行われています。
すでにさまざまなインフルエンサーさんが参加して、大きな動きになっているようです。

この企画の詳細はぜひ小幡さんのブログをご覧ください!
#不登校は不幸じゃない 動画リレーをやりましょう!

ABOUT ME
はっしー
ニュージーランドで働くプログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万人を超える。ニュージーランド永住権ホルダー。

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