先日、イギリスのエコノミスト誌による世界平和指数 (Wikipedia)の2016年版データが発表されました。
これは、世界163カ国を対象に、軍国化の度合い、国内社会の安定度、対外関係の危険度などを中心に分析を行い、各国がどれくらい平和であるかを数値化したものです。

その結果、ニュージーランドは世界で4番目に平和な国と認定されました! よっ! やるじゃん!(詳しい結果はこちらから)
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平和な国上位10カ国を見てみよう
「平和な国」トップテンを見てみましょう。うしろのカッコ内は2015年の順位です。
- アイスランド (1)
- デンマーク(2)
- オーストリア (3)
- ニュージーランド (4)
- ポルトガル (14)
- チェコ (12)
- スイス (7)
- カナダ (6)
- 日本 (5)
- スロベニア (11)
1位のアイスランドから4位のニュージーランドまでは前年と変わらず。ポルトガルとチェコ、スロベニアがトップテン圏外からジャンプアップしてます。スイスとカナダはここ数年トップテンをキープしてますね。日本はトップテンの常連で、アジア諸国の中ではずば抜けて平和という評価です。
このランキングはあくまで社会の安定度や安全保障上のリスクの低さを評価したもので、治安の良さランキングではないことに注意してくださいね。
ケンカを売られにくいニュージーランド
ニュージーランドは、その地理的特性から、ほかの国からケンカを売られにくいと言えます。
そもそも周りに国がない。領土争いでケンカできそうな相手はオーストラリアしかいません。でもオーストラリアとは、第一次大戦で連合軍(ANZAC)として共に戦った仲であり、特にいざこざはないんですね。
それに、遠い。南半球のはずれにひっそりと位置する島国ですから、まず来るだけで大変。日本からも直行便で12時間かかりますからね。アジアやヨーロッパからわざわざそれだけの時間をかけてくるのがもう大変ですよ。来るだけで疲れちゃう。
そして、狭い。面積は約27万平方キロメートル、だいたい日本から北海道を引いたくらいの面積しかありません。長い時間かけてやっと来たと思ったら、たったこれだけの陸地しかない。獲る価値ないでしょう。
で、資源がない。石油がじゃぶじゃぶ出ようものなら今の中東みたいに利権がぶつかりあってえらいことになってもおかしくありませんが、幸いにもニュージーランドには資源らしい資源はありません。あるのは羊くらいのもんです。
ということで、そもそも対外的リスクの少ない国なのです。僻地でなんにもない国でよかった!
安全保障に不安を抱く人はニュージーランド移住もアリ
昨今の集団的自衛権や憲法改正をめぐる議論の活発化で、日本の安全保障に不安を抱いている人は、ニュージーランドを移住先として考えてみてはいかがでしょうか。世界平和指数のランキング上位国の中では、英語圏であり、移民の受け入れに積極的ですから、移住はかなり現実的な選択肢です。
また、東日本大震災以降、日本の原子力政策に不信をいだいてニュージーランドにやってくる人も増えています。ニュージーランドは国内に一切の原子力関連施設を作らないことを徹底しており、アメリカの原子力潜水艦すら立ち入れません。ですから、原発のリスクを避けたい方にとって、ニュージーランドは非常に魅力的なようです。
世界平和指数のランキング、ニュージーランドは順位が安定していますが、日本の9位というのは2008年以降最低の順位です。きな臭い話題が多い最近の日本、これ以上評価が下がらないように祈りたいですね。
最後に
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勉強になりました。
NZは平和な国だとは知りましたが、まさか日本が10位以内にランクインすると思いませんでした?
私はNZ在住者ですが、本当に平和で教育もとてもいいです(^^♪