先日、日本の友人とスカイプで久々にチャットする機会がありました。
僕が社畜として疲弊している時代のことも知っているので、チャレンジングな仕事に携わりつつ毎日定時で上がってプライベートを楽しむ生活を送っていることをとても喜んでくれていました。
そのときにかけられたのがこんな言葉。
友人「残業しない生活を手に入れるために苦労したんだもんね〜 よかったね〜!」
……うーん。
まぁ苦労はしましたよ。英語勉強して、留学して単位とって卒業して、就活して面接も突破して、今の生活があるのは確かです。
でも、毎日9時5時で働く生活って、別に苦労しなくても手に入るもののはずですよね?
「残業しないで働く」って高い理想なのか
僕がニュージーランドでの就職を目指したのは、ひとえに「プログラマになって、毎日残業なしで働く」という理想を実現するためにほかなりませんでした。
日本で転職する選択肢もあったでしょうが、当時はプログラマの経験があまり無かったですし、一般的にプログラマのほうがSEより給料が安く労働時間も長いという現実を目にしていたので、とても希望がもてませんでした。それなら、最初からプログラマの給与水準が高く、残業もないのが当たり前の社会に出て行ってしまえ、という判断のもと、日本を飛び出したわけです。
しかし「プログラマになって、毎日残業なしで働く」を実現するだけで、これだけの時間とエネルギーが必要というのも、おかしな話です。
別に毎日ゴロゴロ寝てるだけでお金が降ってくる暮らしがしたいなんて言ってるわけじゃないんですよ。
毎日8時間しっかり働いて、そのあとは家に帰って、自分や家族の時間を楽しんで、また次の日からお仕事がんばる。そういう生活がしたいってだけなのに。
僕が今、毎日いっさい残業せずに働いてると言うと、たいていの日本の友人には羨ましがられます。実際、日本にいたときには、自分の周りで残業ゼロ生活している人なんてほとんどいませんでした。一緒に飲みに行くと、「最近は残業多いの?」が定番の質問。「最近はマシかな〜」なんて言っても、月に50時間くらいは平気で残業やってたんですよね。
それだけに、今のニュージーランドの働き方がほんとに不思議です。日本で喉から手が出るほどほしかった残業ゼロの働き方が当たり前に存在している。もう当たり前すぎて、ワークライフバランスなんて言葉なんか耳にしません。やってもやっても終わらない仕事に苦しんで死にそうになっていたあの日々はいったいなんだったんだと。
日本には「残業ゼロ」のための仕事術、ライフハック本があふれていますけど、「残業ゼロ」が高い理想として語られる時点で、もうなにかおかしいですよね。
残業ゼロが当たり前の社会はある
「毎日8時間働いてアフター5はしっかり休む」生活を手に入れたければ、海外就職はかなり確実な方法であると思います。すでにそのような労働文化が根付いているのはやはり魅力です。そんな文化の中で、たいして給料も出さずに人をこき使ってたら労働者に逃げられますからね。日々の仕事に苦しんでいる方や、日本の労働環境に希望がもてない方、どんどん挑戦してほしいです。
世界には、残業ゼロが当たり前の社会が存在するのです。日本にとどまっているとなかなか見えてきませんが、みんな午後6時には仕事を切り上げて、まだ日が昇っているうちから、友人や家族との時間を大切にすごす、そんな社会がちゃんとあるんです。
僕が日本で SIer やっていたときは、先輩から「IT業界は残業多いの当たり前だからな」と教わったし、営業やってる友人からは「営業は残業代つかないけど、まぁ当たり前だよね」なんて話もききました。
でも一歩外に出てみたら、そんなん全ッッッ然当たり前じゃないですから。狭い世界に閉じ込められて殺されないように。殺される前に逃げましょう。
すべての労働者に健全な勤労の喜びがありますように!
すごく同意です
僕も渡航してメルボルンに着きましたが、日曜日なんかはお店が17時には閉まってしまい、それが当たり前のこととして根付いてるのを見て驚愕しました。
何が当たり前なのかって、すごく大事だなと思いました
>TAKASHI さん
その社会で当たり前に手に入るものって、暮らす上でとても大事ですよね。社会を変えるのも有意義だけど、手っ取り早い方法としてすむ社会を選んじゃえばいいじゃん、と感じる今日このごろです。
メルボルン滞在楽しんでくださいね!
さすがに英語はもとより日本語の読み書きも怪しい(?)僕が海外というのは論外だとしても、そんなサービス残業だらけのクソ企業
からは「亡命」するような考えを持たなきゃいけませんね?(ちなみに僕は英検2級取りましたw)