全世界でブームとなり、日本でも賛否両論巻き起こっている「ポケモンGO」ですが、ここニュージーランドではちょっと変わった動きがありました。
ニュージーランドの北島には、温泉地として有名なロトルアという街があります。そのロトルアのポケモンGOプレイヤーが、地元警察に協力を要請されることになりました。公共の場所の占拠や違法駐車、スマホ片手の脇見運転などで、どちらかと言うと警察から目をつけられる立場のような感じがしますが、なんでそうなったんでしょう?
ロトルア警察の防犯課長、ナイチンゲールさん(写真)はこう語っています。
ポケモンGOが人気になる以前、ガバメント・ガーデンという公園の周りでは、車上荒らしが増加していました。あの辺りは夜になると灯りがあまりありませんから。
ところがある警察官が、最近は深夜になってもポケモンGOのプレイヤーが公園を歩きまわっていることに気がついたんです。
そこで彼は Facebook でこう呼びかけたんですよ。
「ポケモンGOのプレイ中に、ガバメント・ガーデン周辺で不審なものを見かけたら警察に報告してください!」とね。
http://www.nzherald.co.nz/rotorua-daily-post/news/article.cfm?c_id=1503438&objectid=11683121
なるほどこれはナイスアイデア!
普段は誰もいなくなってしまうエリアに人が集まるようになったことを利用して、彼らに犯罪抑止の役割を担ってもらおうというわけです。
肝心のプレイヤー自身も、
怪しいものに目を光らせるのは当然の責任ですよ! 僕はいつも地域がより良くなるようにと努めています。犯罪の撲滅や犯人逮捕に協力できるなら何よりです。
http://www.nzherald.co.nz/rotorua-daily-post/news/article.cfm?c_id=1503438&objectid=11683121
と、めっちゃ乗り気。楽しくゲームで遊んで、ついでに世の中の役に立てるなんて、こんないいことはないですね!
日本ではポケモンGOについてネガティブな話題が目立ちますが、これだけ地球規模で人の行動が変わることなんてそうそうないので、大きなメリットはたくさんあるはず。ぜひぜひこの熱狂を良い方向に活かしていただきたいものです。