こんにちは、はっしー(@hassy_nz)です。
「プログラマ35歳定年説」って本当ですか?
35歳になったら、現役でプログラミングを続けるのは難しいと聞きました。
ホントのところが知りたい!
今日はそんな疑問にお答えします。
僕はニュージーランドで働いている現役のプログラマです。
1985年生まれで、今年(2020年)の6月でちょうど35歳になります。
もし「プログラマ35歳定年説」が本当なら引退しなきゃいけない年齢ですね。笑
実際のところはどうなのか、解説していきましょう!
Contents
35歳を過ぎてもプログラマはできる。ただし”学習”できれば
さっそく結論からいきます。
35歳を過ぎても、プログラマを続けてる人はたくさんいます。
僕の会社でも、自分より年上のプログラマは多いですからね。
ですので「プログラマ35歳定年説」なんて嘘と言い切ってしまってよいでしょう。
……ただし、条件があります。
35歳を過ぎてもプログラマを続けるには、若いときと変わらずに学習を続けることが必要なんです。
おそらくこの壁を乗り越えられなくてプログラマを辞めてしまう人が多く、「35歳定年説」という言葉が生まれたのではないでしょうか。
プログラマは一生学習が必要な仕事です
プログラマと学習の関係について、もう少し説明していきましょう。
プログラミングは一度覚えて終わりではありません。
毎年のように新しい技術が出てくる世界なので、常にキャッチアップしていかないとあっという間においていかれちゃうんです。
「プログラマは一生学習が必要な仕事」なんてよく言われますが、そのとおりなんですよ。
10代や20代のうちは吸収も早いですしモチベーションも高いので、
「新しいこと勉強するのおもしれ〜!」
と楽しみながら学習を続けられます。
新作のゲームが発売されるたびにワクワクして、寝るのも忘れてプレイしてしまうのに似た状態です。
ですが歳を重ねるにつれて、同じように学習し続けるのは難しくなっていきます。
家庭を持ち、育児に追われたりすると、そもそも学習時間を確保できない場合もあるでしょう。
また最新の技術を身に着けた若い世代がどんどん入ってきますので、彼らとも生存競争をしていかなくてはなりません。
なので、歳を重ねながらプログラマ職をずーっと続けていくのは、正直けっこうしんどいです。
新しいものを吸収し続けるって、それだけで疲れるんですよね。
毎月新作のゲームはリリースされているけど、遊び慣れたファミコンのマリオブラザーズやってるのが一番楽しい、みたいな感じです。
35歳を迎えたプログラマが考えるべきキャリア
実際にプログラマとして働いてみて、35歳はひとつのターニングポイントだなぁという感覚があります。
では、35歳を迎えたプログラマは次に何を目指すべきなのか?
考えられる4つのキャリアをあげてみました。
皆さんもぜひ自分にあてはめて考えてみてください。
マネジメント職にうつる
同じ会社に勤め続けるなら、マネジメント職に移ってプロジェクト管理などを行うのが一般的です。
僕の上司は2年前までばりばりコードを書いていましたが、産休を経て育児が必要になったのを機に、管理職に専念するようになりました。
学習時間が取りにくくなったらプログラマにしがみつくよりも、チームを引っ張っていく立場になったほうが良い場合も多いでしょう。
開発現場でつちかってきた経験は、管理職になっても活かせますからね。
圧倒的な実績を出してプログラマ職に居座る
僕の会社にいる上級プログラマは、どの人も仕事での実績をめちゃくちゃ出しています。
常にいまの現場での改善点を考えて、問題を解決できるコードを書き、みんなの仕事を楽にしていく。
そんな役割が担える人であれば、プログラマ職にとどまっても許されるでしょう。
「そこまでのモチベーションも技術もないよ〜」という人は、会社員プログラマとして勤めるのは35歳くらいが限界かもしれません。
フリーランスエンジニアになる
自分の周りを見てみると、35歳を過ぎてもプログラマとして活躍している人は、フリーランスが多いです。
会社員のままだと、管理職に移れというプレッシャーが大きくなるからでしょうか。
フリーになると会社員ほどの安定はなくなりますが、働く時間を好きに決められたり、がんばり次第で収入が青天井で増えたりするメリットも大きいですね。
「フリーランスだと自分で営業しなきゃいけないのが気になる……」という方には、レバテックフリーランスなどのエージェントを使う方法もありますよ。
いちどITの仕事から離れてみる
人によっては、歳を取るとプログラミングの勉強をすること自体がつらいと感じることもあるでしょう。
若いときほどの情熱が無くなったことに幻滅したり、年下世代との差に落胆したりするかも。
そんなときは、一度ITの仕事から離れて好きに過ごしてみるのもよいと思います。
もしぜんぜん違う仕事に就いたとしても、そこでITの知識が活かせるかもしれません。
特に養う家族がいないのであれば、なおさら気楽に道を変えてみて良いでしょう。
間違えたと感じたり、やっぱりプログラミングがやりたいなと思ったら、また戻ってくればいいだけですから。
では、今回の内容のまとめです。
- 「プログラマ35歳定年説」は嘘
- ただし学習を続けることが絶対に必要
- 学習できなくなりキャリアチェンジする人も多い
- 35歳を迎える前に次のキャリアは考えておこう
プログラマは場所を選ばずに働ける魅力的な仕事ですけど、一生続けるとなるとなかなか大変です。
30代、40代と歳を重ねたときのことは、常に考えておいたほうがよいと思いますよ。
それではまた!