こんにちは、ニュージーランドで働くプログラマのはっしー(@hassy_nz)です。
何から勉強すればいいかわからないので、とりあえず資格を取りたいんだけど、いろんな種類があって迷う……
ほんとうに必要な資格はなにか教えてほしい。
今日はそんな悩みにお答えします!
プログラマに資格は不要です
いきなり答えから言っちゃいますが、
プログラマになるのに資格は必要ありません。
医者や弁護士などと違って「この資格がなければプログラマと名乗ってはいけません」という資格があるわけではないので。
どんな資格を取ろうかな〜と迷っている時点で、すでに努力の方向が間違っています。
プログラマになりたければ、とにかくプログラミングの勉強をするのが正解です。
業務未経験であっても「プログラミングを独学している」「自作のアプリをもっている」というだけで、選考ではかなり有利に立てます。
「IT業界に興味がある」と言っても口だけでぜんぜんコード書いてない人だっていっぱいいますからね。
ということで、資格で悩んでいる暇があったら1行でもコードを書きましょう。
基本情報技術者なら取っておいても損はない
「プログラマになるのに資格は不要」とは言いましたが、資格を取るのが悪いわけではありません。
むしろ、これまでITの勉強をまったくしたことがない人ならば、資格の勉強がITへの理解を助けてくれる場合もあります。
「基本情報技術者」の資格なら取っておいて損はないですね。
なぜかというと、プログラムの勉強だけでは知ることのできない知識が網羅的に身につくからです。
具体的には、このような知識を学べます。
- PCやサーバなど、ハードウェアの構造
- ネットワークの仕組み
- 情報セキュリティの基礎
プログラミングに直接関係する内容ではありませんが、重要なところだけでも知っておくだけで技術者としてのレベルには差が出てきます。
たとえば簡単なセキュリティの知識があれば、自分でサービスを作るときにハッキングされそうなコードを書かなくてすみますよね。
僕自身も、ふだんの仕事で息を吸うように使っているIT系の知識の中には基本情報技術者試験で学んだものが少なくありません。
試験そのものは決して難しくはなく、200時間も勉強すればじゅうぶん合格できます。
1日2時間ずつやっても3ヶ月程度なので余裕ですね。
プログラミングの基礎を学んでから、知識の幅を広げるために勉強するのがよいでしょう。
参考書1冊と過去問題集1冊をやり込めば誰でも受かりますよ。
海外で就職したい場合は、学位が必要な場合がある
日本以外の国でプログラマとして就職したい場合、学士以上に相当する情報系の学位が必要となることがあります。
たとえば僕の働くニュージーランドでは、求人広告にはっきりと「情報工学の学位が必須」と書かれている場合が多いです。
どんな学部を卒業していても好きな仕事に就ける日本と異なり、学問的なバックグラウンドと仕事の関連性を要求されるんですね。
じゃあ情報系の大学を出ていない人は、また4年間大学に行かなきゃだめなのか?というと、その必要はありません。
ニュージーランドをはじめとする旧イギリス圏の大学では、
Graduate Diploma (グラジュエイト・ディプロマ)という、学士相当の学位が1年で取れるコースがあります。
実は、僕も卒業した大学はITとまったく関係ない学部だったので、この制度を利用して1年で学位を取り、ニュージーランドでプログラマになりました。
(Graduate Diploma のコースを受けるには、すでに学士卒以上の学位を持っていることが条件です)
海外就職に興味のある人は、こうした資格が必須になる場合もあると覚えておいてください。
- プログラマになるのに資格は不要。まずはプログラミングを勉強しよう ▶独学で勉強する方法を知る
- 知識の幅を広げたいなら基本情報技術者資格がおすすめ ▶ Amazonで参考書を買う
- 海外で就職したい人は情報系の学位が必須の場合もあるので注意

海外の情報工学の学位を取ろうとしたら日本の大学は卒業しといたほうがいいですか?