こんにちは、はっしー(@hassy_nz)です。
今日は皆さんにご報告があります。
タイトルの通り、ニュージーランドで無職になりました。
より正確に言いますと、4年半勤めた現地企業を2020年7月31日付けで退職し、明日から無職生活がスタートすることになります。
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なんの仕事してたの?
Verizon Connectという会社でプログラマをしていました。
2016年の2月に就職してから、およそ4年半にわたりお世話になったことになります。
残業も休日出勤もなく、上司は優しいし同僚も優秀な人たちばかり。
社食でランチが無料で食べられたり、金曜日には会社でビールも飲める。
日本で働いてたときの残業まみれの生活から比べると、夢のような環境で働かせてもらいました。
この会社で働けたおかげでニュージーランドの永住権も取れたので、感謝してもしきれません。
どうして辞めちゃったの?
「ほかにやりたいことが見つかったから!」
……と景気よく言いたいところなんですが、残念ながら、そんなカッコいい理由ではありません。
システム開発という仕事への興味や情熱が薄れてしまったというのが一番大きな理由です。
実は今の会社に就職した直後から、業務時間外で積極的に勉強したり、プライベートで開発をしたりという意欲が徐々に薄れていってました。
それでもしばらくは普通に仕事できていたのですが、次第に同僚や後輩との成長の差を感じることが増えてきたんですよね。
既存の問題点を見抜いて改善を提案できたり、いまある仕事を楽にするためのプログラムを書いたりできる人は、やっぱり評価されてどんどんポジションが上がっていきます。
一方で自分はといえば、1日8時間仕事するだけで満足しちゃって、帰宅してからはただただ趣味や副業に没頭する毎日。
気がつくと、長いこと働いてるのに昇進とは一切無縁だし、プログラマとしての成長も頭打ちになっていたんです。
さすがに「これはダメだ!」と感じて、自分なりにいろいろと試行錯誤をしてみました。
プログラミング学習を習慣化するサロンを開いてみたり、人工知能についてのオンラインコースを受講して映画リコメンドエンジンを開発してみたり、最近はデータサイエンスを勉強してみたり。
ですが……
やればやるほど、プログラミングの勉強が辛くなっていったんです。
これでも20代の頃は誰から強制されなくても専門書を読んだり、オンライン教材を片っ端からこなしたりしてました。
勉強してもしても追いつかないソフトウェア開発の底知れなさに、大きな魅力を感じていたのを今でも覚えています。
だからこそ、勉強に熱意を持てない今の自分が不甲斐なく感じられて、どんどん憂鬱な気分になっていきました。
そんなにしんどいなら辞めたらいいのに……って思うでしょ?
でも、簡単に辞めるにはあまりに多くのものを、プログラミングは僕にくれたんですよね。
月の残業100時間の職場から海外に飛び出す力。
ブログやTwitter、YouTubeを見てくれる皆さん。
ニュージーランドの永住権と、この国で出会ったたくさんの友人。
すべてプログラミングを身に着けたからこそ手に入れられたものです。
そこから自分がこぼれ落ちてしまうのが死ぬほど辛くて、一生懸命もがいていたのですが……
2020年のコロナ騒動でニュージーランドでも外出禁止・自宅勤務が始まり、自分自身と対話する時間が増える中、何かが吹っ切れました。
そうか、もうプログラミングが一番やりたいことじゃなくなったんだ。
人生100年ある時代、ひとつのことにずっと興味を持ち続けられるとは限らない。
ここは自分の興味や情熱がなくなってしまったことを潔く認めて、システム開発の現場から身を引こう。
……というのが今回の退職の経緯なのです。
辞めて後悔はしてないの?
退職したこと自体に後悔はありません。
今の自分の状況を考えると、退職がベストの選択だったと考えています。
無理やり働き続けても、どこかで会社に迷惑をかける結果になったでしょうし。
しかし、数年前まではソフトウェア開発が自分の天職だと信じて疑っていなかったので、もうちょっと完全燃焼して辞めることもできたんじゃないかと思ってるのは事実です。
せめてシニアエンジニアまで出世してから辞める!とかできればよかったんですけど。それはちょっとカッコつけ過ぎかな。
文系出身のプログラマが、日本語の通じない土地で、ITの学士や修士持ちが当たり前の職場で、4年半もどうにかやってこれただけでも自分を褒めてやりたいですね。
これから仕事どうするの?
しばらくは、友人たちと立ち上げたウェブサイトの運営に注力します。
「Jandals Life」 という、ニュージーランドにまつわるすべての人をつなげるプラットフォームを目指すサイトです。

フットワークが軽くなったことを活かして、遠出の取材が必要なあんなとこやこんなとこにも行っちゃおうかな〜、なんていろいろと考えています。
とはいえ、生活費を稼ぐためにマネタイズに突っ走ることは考えていません。
幸い、1年くらいは無収入でも暮らせるだけの貯金はありますし。
「Jandals Life」は、たっぷりある時間を使ってニュージーランドの面白いところを探し、皆さんにシェアしていく場所として使っていきたいですね。
まずは自分自身としっかり向きあう時間を取って、この国の包容力に身を任せながら、また情熱を燃やせる何かを探していこうと思います。
プログラミングという大きな柱を取っ払ってこの先自分がどうなるのか、不安でもあり、楽しみでもありますね。
ということで、海外無職爆誕のお知らせでございました。ではでは!!
はっしー応援してるわ!