1月最初の月曜日がやってきました。正月3が日も終わって今日から仕事始めという人も多いのでしょうかね。サラリーマン時代、連休明けの月曜日が憂鬱で仕方なかったのを思い出します。いまは無職なので仕事始めそのものがないんですが、それはそれで考えものです、笑 Give me a job.
さて仕事始めにちなんでお仕事のネタを。去年からはてなブログをよくチェックするようになり、おもしろいブロガーさんの多くが、仕事の経験をエントリにばっちり活かしているということに気づきました。
有名どころでは、すっかりはてなを代表するブロガーになられた、らくからちゃさん(id:lacucaracha)のゆとりずむ。会計、簿記に詳しいバックグラウンドを活かした良エントリを量産されています。
かるびさん(id:hisatsugu79) のあいむあらいぶでも、IT企業の人事担当としての経験を活かした興味深いエントリが多数投稿されています。
自分の仕事はブログにできるか?
と、数々の興味深いエントリを見ていますと、果たして、自分の社畜時代の仕事はブログのネタになっただろうか? と考えることが多々あります。残業つらいわ―とか、夏休み無くなってつらいわーとか、そういうエントリならまぁ書けるでしょうけど、それを見て誰かの役に立つのか? 面白いと感じてくれるのか? というと、正直言って疑問です。
当時を振り返ると、実装から設計までワンストップで担当できる会社だと言われて入社したのに、入社早々大炎上している巨大プロジェクトに投入され、毎日終電でしか帰れないし、実装にも設計にも携わることのない「ライブラリ管理者」というポジションに任命され、かなりモチベーションを失っていました。そのため、社外の起業の勉強会なんかに参加して「一日も早く辞めてやる……」としか考えていませんでした。そんなに嫌なら早く辞めろよって話ですけどね。
シェアしたくなるような興味深い事実やノウハウが仕事から得られているかどうかは、その仕事に続ける価値が有るかどうかを計る有用なバロメータになるのかもしれません。
それは、仕事のやり方があまりに時代遅れだからかもしれない。同じことの繰り返しでマンネリに陥っているからかもしれない。仕事に対する愛を失っているからかもしれない。ブラックな働き方がすぎて体がSOSを出しているのかもしれない。
いずれにしても、そのままでは良くないというサインなのだと思います。
「仕事どうだった?」と聞かれたらどう答えますか?
思えば、わたしたちが子供の頃は、家族が夕食の席で「今日は学校どうだった?」と聞いてくれていました。楽しいことがあれば「こんなことを勉強したよ」「こんな遊びをしておもしろかったよ」と喜々として話したものです。いじめられていたり、嫌なことがあったりすれば「別に何も……」と黙りこんだことでしょう。
仕事の内容がブログに書けるかどうかは、これに似ていると思います。「今日は仕事どうだった?」と毎日聞いてくれる家族はそうそういません。しかしブログで皆さんとシェアすることはできます。そこで書く内容が全然出てこないということは、もしかすると、ひどくつまらない仕事をしているからなのかもしれません。
昨年のベストエントリに自薦した「若者のウェブアプリ離れ」では、プライベートで開発しているサービスの中で気づいたことをまとめてみたら、本業のウェブ屋さんからもポジティブな反応を多くいただけました。今のプロジェクトが、ブログのネタとして活かせる、すなわち社会的な価値を得られるものであることがわかり、非常にうれしかったです。今後仕事をしていく上での、重要な指針を与えられたような気がしました。
筆者も今年はニュージーランドで無事就職を成功させて、来年こそは仕事始めのある1月を迎えたいと思います。2016年も、皆さんに健全な勤労の喜びがありますように。

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