雑記

「SUN」に気持ちを救われたので星野源の魅力について書く

一昨年、5年半続いた社畜生活にサヨナラし、現在はニュージーランドでお気楽無職生活を標榜している筆者ですが、最近どうにも気分が沈んでおります。年末年始で就活が進展しないことについての焦りなのか、真夏に似つかわしくない冷たい雨のせいなのか。英語の勉強も趣味の将棋もなんだか手につかず、料理するのもおっくうで、実家から送られてきた切り餅をフライパンで焼いては醤油で食う日々が続き、炭水化物の過剰摂取で余計に頭が重くなるという悪循環。ダメダメっすな。

で、なんとなーく YouTube を徘徊してミュージックビデオを漁っていると、星野源が紅白歌合戦で披露した「SUN」を見つけたのです。

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前はよく聴いてた星野源

星野源はCDショップ大賞で注目された『ばかのうた』『エピソード』あたりは好きで、よく聴いてました。

ばかのうた

ばかのうた

エピソード

エピソード

星野源の曲の魅力は、人生の辛さ、人間の弱さをするどく突いた上ですべてを許すような歌詞を、親しみやすいメロディで歌っているところだと思っております。たとえば、『エピソード』に収録されている「営業」という曲。その名の通り営業マンを歌った曲です。冒頭の歌詞を引用してみます。

跪いて話するのさ
好きでもないものを売るのだ
心無い言葉に泣くのさ
気が狂いそうでも普通さ

おしぼりで顔拭くのは
色々と汚れてるからさ

(「営業」作詞・作曲 星野源)

これが今の J-POP 界を代表するシンガーソングライターの歌詞ですよ、驚きじゃないですか。

筆者は営業マンの経験はないですが、何度も何度も門前払いを食らい、それでも仕事のためにやらなきゃいけないという理不尽さは想像できます。「心無い言葉に泣くのさ」という部分は、ときに営業マンに対して異常に冷たい態度を取ってしまう我々に対しても鋭い批判になっています。こういう歌詞を実に歌いやすいメロディにのせるんですよ、また。

しかし、バッサリ切り捨てて終わりではなく、きちんと曲の最後に何らかの救いや希望をもってくるのが星野源の優しさなんですよね。これはぜひ実際に曲を聞いて確かめてほしいところです。

同じアルバムに収録されている「日常」も、苦悩に満ちた人生のすべてを無条件に肯定してくれる応援歌。仏教の影響でも受けてるのかしら。

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最近はあんまし聴いてなかった

とまあ以前はヘビロテしてた星野源なんですが、クモ膜下出血で休養する直前、「夢の外へ」あたりですかね? なんだかそれまでの毒気が無くなって、キラキラハッピー!!! な感じに寄りすぎている気がして、敬遠するようになってしまいました。

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SUN(初回限定盤)

SUN(初回限定盤)

でもこの「SUN」はね……泣きましたね。最初に「日常」を聴いたときと同じくらいの感動。

高揚感の中にすこし哀愁の混じったメロディと、「人生、楽しいもつらいも、気の持ちようやで」というメッセージが理由かな。それが、たかが就活うまくいってないだけで鬱々となっている、自分のメンタルに共鳴した感じがします。

そう、「すべては思い通り」なのですよ。思い続けていれば。人間いつかは死ぬのだから、生きてる間は楽しまなきゃ損なのだ。楽しくいきますよ、これからもね。

ABOUT ME
はっしー
ニュージーランド在住の元プログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万8千人以上。ニュージーランド永住権ホルダー。

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