こんにちは、ニュージーランド在住ブロガーのはっしー(@hassy_nz)です。
英語や開発技術など勉強するべき内容が多くて、どれくらいのレベルが要求されるのかわからない……
もしかしたら、ほかに必要な資格とかあるのかも?
実際にプログラマとして働いている人の話が聞きたいです!
こんな悩みにお答えします。
このブログを書いている僕は、ニュージーランドで働くプログラマです。
海外就職を成功させてもう2年半になります。
ちなみに、文学部日本史学科というITとなんら関係ない学部を卒業した、いわゆる”文系エンジニア”。
卒業後はシステムエンジニアとして就職したものの、基本的にExcelで書かれたスケジュールとにらめっこし続ける、技術的にはぜんぜんパッとしない仕事しかやっておりませんでした。
そんな僕でも今はプログラマとして毎日楽しく働けているし、けっこうな額のお給料もいただけています。
ですので、この記事でも「海外でプログラマになるのに何が必要か?」という質問に対して有益な答えができると思います!
Contents
英語力 ー 面接の受け答えがはっきりできるかが肝心 ー
海外でプログラマーになるのに必要な英語力を、語学力試験のスコアで表現するならば、
TOEICなら900点以上、IELTS Academic なら6.5以上となるでしょう。
(TOEFLは受けたことがないのでよくわかりません、すみません……)
これは、実際の面接ではっきりとした受け答えができ、システム開発に関するディスカッションにも耐えうる英語力の目安です。
その根拠は、「海外のIT企業には情報系の大学や大学院を卒業した人ばっかり集まってくる」ってところにあります。
つまり非ネイティブであっても、英語圏の大学に入学できるレベルの英語力を持っている人が多い。
大学レベルの英語力は、ニュージーランドのような旧イギリス圏の国々であれば IELTS Academic 6.5 に相当しますよという理屈なのです。
彼らと仕事で渡りあうためには、同じくらいの英語力をもってないといけませんよね。
「IELTS 6.5ってどれくらいのレベルかよくわからん!」という人は、問題集を手に入れて一度解いてみましょう。
リスニング、ライティングで安定して7割以上正解できるなら、最低限のレベルはクリアしていることになります。
技術力 ー 根拠をもった実装ができるようにしよう ー
ニュージーランドで就活するにあたっては、個人的にいくつかのWebサービスやスマホアプリを作り、それを開発実績としてアピールしていました。
具体的には、
- 大学の中古教科書譲渡プラットフォーム(日本の大学生との共同開発)
- 「ジョハリの窓」自己診断ツール
- 中古自動車オークション情報検索システム
などです。
それぞれのシステムの中身自体は別に難しくなく、基本的なプログラミングの知識があれば作れるものばかり。
ですが、「実際に動くものを制作し、リリースしている」事実が就活で大きく評価されたのは事実です。
転職エージェントや面接官の食いつきが明らかに違いましたね。
僕の知人も、同様に自分でいくつかアプリを作ったことが決め手となってニュージーランドでの就活を成功させていますので、有効な方法なのは間違いないでしょう。
またシステムを作るに当たっては、「なぜその言語やライブラリを使用したのか」を論理的に説明できるのも重要です。
というのも、その手の質問を面接で聞かれるんですよ。
たとえばすでに述べた「中古教科書譲渡プラットフォーム」に関してはWordPressをSNSチックにできる「BuddyPress」というプラグインをベースに作っていましたが、それに理由をつければこんな感じになります。
- 会員登録処理のあるシステムを素早く作れる
- 世界中で利用実績のある、信頼できるライブラリである
- PHPは比較的簡単に習得できる
まぁ浅い理由ではありますけど、ちゃんと自分の考えを説明できるってのが大事です。
プログラマーは論理に論理を重ねて製品を作っていくお仕事なので、面接の中で「わたしは論理的思考力がありますよ!」とアピールするのが大切になってきます。
くれぐれも「なんとなく……」「ググったら出てきたんで……」とかいう答えはやめましょう。
実際の仕事でもそんな感じで開発されちゃうのかな?と思われますよ。
IT系の学位 ー 海外では必要です ー

日本とは違って、海外では「IT系の学位」がプログラマーの免許のように扱われる場合が多いです。
いくら「独学でプログラミングを勉強しました!」とアピールしても、専門の大学などを卒業した実績がなければ書類審査すら通過できません。
ある意味、日本よりも学歴社会だとも言える厳しい世界ですが……
残念ながら、それが現実です。
僕は、就活に先立ってニュージーランドの大学でGraduate Diploma (グラデュエイト・ディプロマ)というコースを学んでいたので、ITの学位を取ることができました。
これは、1年のみのコースで学士相当の学位がもらえるという制度です。
僕のような文系出身エンジニアの日本人は、ほとんどがこれを使って就職につなげています。
1年のみといっても留学生の学費は高く、生活費も含めると1年で300万円以上はかかっちゃうんですが……
キャリアアップとしての留学なら、それでも”アリ”だと思います。
英語でITを学ぶことで、英語力と技術力の両方を高めることができますし、もし日本に帰ったとしても、その語学力を活かして待遇のよい仕事につけるでしょう。
現地でプログラマーになれれば高収入間違いなしなので、個人的には100万円くらい借金してでも挑戦する価値はあると思いますね。
海外就職に必要なスキルを身につけるには?
今回のポイントをまとめます。
- 英語圏の大学に入れる程度の英語力
- 自力でサービスが作れるレベルの技術力
- 学士以上に相当するIT系の学位
英語力に関しては、日本人はスピーキング能力が決定的に不足しています。
最近ではオンライン英会話のように手軽に勉強できる環境が整っているので、海外就職を目指すなら1日でも早く英会話の練習をはじめるべきでしょう。
「レアジョブ」なら、1回あたり約200円という価格でネイティブと英会話レッスンできますよ。▶【無料体験】レアジョブ英会話を試してみる
プログラミングに関しては、前述の通り、自力でWebサービスやスマホアプリが作れる技術があれば十分です。
独学で勉強する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
記事のとおりに勉強していけば、ゼロからでも3ヶ月ほどで簡単なWebサービスが作れるようになるはずです。
「独学はちょっと難しそう……」という人は、専門のスクールを利用する手もあります。
一緒に勉強する仲間ができたり、わからないことを先生に質問できたりと、独学にないメリットも多いですよ。
無料体験レッスンが受けられるスクールもあるので、気になる方はこちらの記事からお気軽にどうぞ。▶【無料体験あり】現役プログラマおすすめプログラミングスクール3選!
