こんにちは、ニュージーランド在住ブロガーのはっしー(@hassy_nz)です。
学校を卒業してしばらく日本で働いてますが、なんとなく海外に憧れが出てきました。
でも英語は下手だしお金もないし、自分なんかでも働けるのか不安です。
海外で働く夢をかなえるために何をすればいいのかおしえてほしい!
今回はそんな疑問にお答えします。
このブログを書いている僕は、ニュージーランドで働いています。
職業はプログラマーで、今の会社に勤めはじめて約2年半。
すでに永住権も取得でき、”海外で働く”という夢を実現できた人間のひとりです。
そのせいか、よく「自分も海外で働いてみたいですが、どうすればいいですか?」という質問を受けます。
これに対する僕の答えはシンプルです。
「目標をもっと明確にしましょう。」
海外で働くためになにをすればよいかわからないのは、目指すべきゴールが見えていないからです。
ゴールさえしっかり決まれば、何をするべきかは自然と見えてきます。
この記事では、あなたが「海外で働く」を実現する一歩を踏み出すための具体的な方法をお教えします。
これから紹介する以下のステップに沿っていけば、もう「何をすればいいかわからない」と迷うことはなくなるはずです。
- 働く国を決めよう
- どんな仕事につきたいか決めよう
- ビザの要件を調べよう
- 今の自分と、必要な条件の差を埋めよう
- 働きたい国に訪れてみよう
Contents
ステップ1: 働く国を決めよう
まずは自分がどの国で働きたいのかを決めましょう。
「海外で働く」と行っても、アメリカで働くのとニュージーランドで働くのでは、仕事を得る難易度もライフスタイルも大きく変わってきます。
いきなり1つに決めなくてもいいので、2〜3個に候補を絞るように選んでみてください。
国を選ぶ基準としては、以下のようなポイントを考えるとよいです。
- 気候: 暖かい国がいい? 涼しい国がいい?
- 労働文化: バリバリ働きたい? 毎年バカンスを楽しみたい?
- 食べ物: 外食がしたい? 自炊でもいい?
- 言語: 英語が通じる国? 他の言語でも大丈夫?
ただし厳しい条件をいくつも設定しても意味がありません。
「外食が安くて、広い家に住めて、半年に1回バカンスが取れて、給料も高い国!」
なんて都合のいいところはありませんからね。
「冬が苦手なので、年中あたたかい国がいい」
「日本で残業ばかりだったので、毎日定時で帰るのが当たり前ならどこでもいい」
とか、なにか1つ絶対にゆずれない基準を決めて、そこから働きたい国を探すといいでしょう。
そうは言っても、どの国で働きたいかなんてよくわからないな……という人は、海外就職の体験談を読んでみるとイメージが膨らみますよ。
アジア圏に限った例になりますが、『セカ就!』という本は多彩な就職成功例が載っていて参考になります。
「海外就職そのものは、思ったより難しくないんだな」とわかる一冊です。
- 働きたい国が決まらないと、次に何をすべきかも決まらない!
- 目標とするライフスタイルから、働きたい国を決めよう。
ステップ2: どんな仕事につきたいかを決めよう
自分の働きたい国がなんとなく決まりましたか?
次は、自分のつきたい仕事を決めましょう。
- 今とおなじ仕事がいいのか?
- まったく違う仕事にキャリチェンジしたいのか?
- それとも、仕事内容にはまったくこだわらないのか?
自分にとっての理想を考えてみてくださいね。
まずは、目指す国の求人サイトを確認しましょう。
「国名 job hunt」などのキーワードで検索すると、現地の求人サイトが見つかります。
そこで自分の働きたい職種の求人がどれくらいあるか調べてみてください。
どんなスキルが求められているのかも同時にチェックしましょう。
ここで注意してほしいのが「職種によっては学歴や職歴が必須の場合がある」ということ。
たとえばプログラマーなどのIT系の職種であれば、それに関連した学位が求められることが多いです。
医師や会計士など、特別な資格がなければ就けない仕事もありますよね。
もしあなたが要件を満たしていないのならば、戦略を変える必要があります。
いまいちど大学に通いなおすとか、目指す職業を変更してみるとか。
日本人向けの移民アドバイザーに連絡を取ってみると有益なアドバイスがもらえるかもしれませんので、「国名 + 移民アドバイザー」などで検索をかけてみましょう。
ほかには「国名 + 求人」と日本語で検索すると、日本人向けの求人情報を見つけられます。
日本企業の現地法人での採用など、掘り出し物の仕事があるかもしれませんよ!
和食レストランの店員など、アルバイト感覚で応募できるものも多くあるはずなので、とりあえず海外で働く経験がしてみたい!という場合はそういった求人を狙ってみるのもアリです。
- いまの自分のキャリアで希望の職種につけるか調べよう!
- 仕事によっては学歴や職歴、資格が必須の場合があるので要注意。
- 必要に応じて、移民アドバイザーの助けも借りてみよう。
ステップ3: ビザの要件を調べよう
日本人が海外で働きたい場合「就労ビザ」と呼ばれる特別なビザ(滞在許可証)が必要になります。
もし就労ビザをもたない状態で働いていると、いわゆる”不法就労”の状態となり、刑事罰が課せられるおそれがあるので絶対にやめましょう。
(観光ビザで大道芸などを披露してお金を稼いでいる人がときどきいますが、あれも厳密には違法行為である可能性が高いです。)
就労ビザの取得要件は国によって大きく異なるので、必ず事前に調べておきましょう。
現地の移民局のウェブサイトを見るのがいちばん確実です。
「国名 immigration office」と検索すると見つかります。
たとえば、ニュージーランドの場合はこちらです ▶ニュージーランド移民局
日本語ではないので読むのが大変だと思いますが、大事なところなのでしっかり調べてくださいね。
もしどうしても難しければ、移民アドバイザーの力を借りるのもアリです。
同じ国の中でも就労ビザがいくつかに分かれており、年収や学歴、年齢の条件がある場合もあります。
「行けばなんとかなるだろ!と思って行ってみたら、必要な学歴がなくて何もできなかった」なんてことになったらシャレになりません。
後悔しないように、細かいところまできちんと理解しておきましょう。
なお、ビザの詳細について日本語のブログ記事などをそのまま信じるのはやめたほうがいいです。
ビザの発給条件はしょっちゅう変わるので、最新の情報を正確なところから手に入れないと大変なことになりますよ。
ブログを書いた人にとっては正しい情報であっても、あなたに当てはまるとは限りませんからね。
「ワーキングホリデー」が使えるならラッキー!
いくつかの国では「ワーキングホリデー」(ワーホリ)という制度を使って働くこともできます。
ワーホリとは、18歳〜30歳までの若者に半年〜1年のビザを発給して、アルバイトでの就労を許可するという制度です。
2018年現在、日本人がワーホリできる国は以下のとおりです。
もしあなたの働きたい国が含まれているならラッキー! すぐにでも海外で働けるチャンスがありますよ。
オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チェコ、チリ
ワーホリはあくまで観光をメインとしたビザなので、最初からフルタイムでの就職を目的とした渡航はできません。
しかし、ワーホリを使ってしばらく働いてから、就労ビザに切り替えることは可能です。
「海外で働く」を実現する方法のひとつとしてぜひ活用してください。
- 就労ビザが取れなければ働けない
- ビザ取得のための要件は、かならず移民局のサイトで確かめよう
- ワーキングホリデーが使えるなら積極的に使おう!
ステップ4: 今の自分と、必要な条件の差を埋めよう
ここまで記事を読んできたあなたは、
- どの国で、どんな仕事につきたいか
- ビザを取得する要件はなにか
についてわかったはずです。
あとは、今の自分と働くために必要な条件(スキル、資格、語学力など)の差を埋めていくだけ!
もしすでに必要な条件が揃っているならば、今すぐにでも現地の求人に応募してみましょう。
オンラインで面接して、内定獲得して、ビザを取って……というところまで進めるかもしれません。
そうなればあとは渡航するだけですからね。
ただ、ここまでスムーズにいく人は少数派だと思います。
ほとんどの人には、今の自分と働くための条件の間にギャップがあるでしょう。
でも大丈夫、そのギャップを埋めるのがあなたのやるべきことだとわかったわけですから。
- 語学力が足りていない……スクールに通う、語学留学する
- 学歴の条件を満たしていない場合……国内の大学へ入学、または留学する
- 職歴やスキルの条件を満たしていない場合……日本国内で転職する
こんな感じですね。
人によってはかなり大変だと思います。
ですが、僕もニュージーランドに転職するにあたっては英語学習で半年、大学留学で1年、就活でまた半年と、合計2年かかっているので……
狙う国や仕事によっては、それなりに時間がかかるものだと思ってください。
なお語学力に関しては、ある程度は現地で覚えたほうが速く上達できると思います。
「英語がカンペキになったら海外に行こう」などと考えていては、いつまでたっても日本から出られません。
基本的な文法と単語を覚えて、簡単な会話ができるようになったら、すぐに現地に行ってしまえばいいですよ。
外国語に囲まれながら暮らしていけば、自然と覚えていけるものです。
ステップ5: 働きたい国に訪れてみよう
さて、最後のステップです。
あなたが働きたい国を実際に訪れてみましょう。
これは、目標のイメージをはっきりと胸に刻みこんでモチベーションを保つためです。
やっぱり実際の街並みや風景を目にしたほうが「ここで暮らすんだ!!」という気持ちを強くできますからね。
人間、ぼんやりとした目標を相手にしては努力し続けられません。
「ニューヨークのど真ん中に住んで、ぱりっとしたスーツに身を包んで、テイクアウトのコーヒーを片手に出勤したい!」
「カナダの雄大な自然に囲まれながら、自分の好きなスキーを仕事にして、観光客を楽しませたい!」
これくらいの具体的なイメージができていれば、多少の壁でも乗り越えられるでしょう。
ちなみに僕は
「残業ゼロが当たり前のニュージーランドでプログラマーになって、毎日定時で帰って有給も使い切る生活がしたい!」
と願い続けていました笑
そしたらほんとに夢がかなっちゃいました。
もちろん、現地の下見をしておくという意味もあります。
人によっては気候が合わず、持病が悪化してしまったという例を耳にしますので……
できれば1週間くらい、ゆっくりとその土地で暮らしてみて、自分にあうかどうかを確かめてほしいですね。
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では、今回紹介した内容をもう一度振り返ってみます。
- 働く国を決めよう
- どんな仕事につきたいか決めよう
- ビザの要件を調べよう
- 今の自分と、必要な条件の差を埋めよう
- 働きたい国に訪れてみよう
“海外で働く”といっても、目指すべきゴールは人それぞれ。
誰にでも当てはまる正解はどこにもないので、道筋は自分で見つけ出さなければいけません。
しかし、この5つのステップに沿って行動してみれば、進むべき方向性が見えてくるはず。
ぜひ、あなたの夢をかなえる道を見つけるために役立ててくださいね。
「海外ノマド」という選択肢もアリ

さてここまで、海外で”就職”するための方法を紹介してきました。
ですが、なにも就職することだけが「海外で働く」ではありません。
最近では、パソコン1台でできる仕事で生計を立て、世界各地を旅しながら働く「海外ノマド」と呼ばれるライフスタイルが注目を集めています。
現地での定住を目標とせず、あくまで海外に生活拠点を置くことを目指すならば、こうした生き方もアリでしょう。
海外ノマドになりたい人にとって、最もオススメな職業がプログラマーです。
パソコン1台で仕事ができるのはもちろんのこと、なんといっても高い報酬を得られるのが魅力。
IT業界は世界中で成長を続けていますが、人材が不足しているので、お給料はほかの業界よりかなり高めです。
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「プログラミングなんてやったことないよ……」という人でも、最近は初心者向けのプログラミングスクールが充実しており、学ぶ環境は整っています。
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