本・書評

書評『ワーク・シフト』は10年後の仕事で後悔しないために読んでおくべき一冊

こんにちは、はっしー(@hassy_nz)です。

今日は、この先10年の仕事を考える上で必読の本『ワーク・シフト』を紹介します。

2012年に発売された「未来の働き方」に関する本です。

本の中で予言されている未来がすぐそこまできている2020年だからこそ、読む価値のある一冊ですよ。

この本を読んでほしい人
  • 10年後に、今より生きがいを感じられる仕事をしていたい人
  • 似たような毎日の繰り返しに「これじゃダメだ」と感じている人
  • 同じ会社で定年まで勤めれば安泰だと思っている人

なぜ「シフト」=「変化」が必要なのか?

『ワーク・シフト』とはわかりやすくいうと「働き方を変えよう」という意味です。

これはなにも、残業するのを辞めましょうとか有給休暇を取りましょうとかのぬるい話ではありません。

働き方を変えていかないと、一生懸命働いているのに経済的にも精神的にも豊かになれない未来が待ってるぞという、なかなか恐ろしい警告として語られるのです。

はっしー
はっしー
この本、最初の方は脅しが多くて暗いんですよね……

そもそも、なぜ働き方の変化が必要なのか?

それは世界の変化がこれまでにないほど急速に起きているからにほかなりません。

『ワーク・シフト』であげられている社会変化の例を以下にあげてみます。

  • テクノロジーの進化: VR(仮想現実)、AI(人工知能)
  • 人口構成の変化と長寿化: 寿命が伸びる、移住の活発化
  • エネルギー・環境問題: エネルギー価格の上昇、持続可能な社会
  • グローバル化の進展: 24時間休まない社会、中国とインドの成長
  • 社会の変化: 女性が強くなる、男性がワークライフバランスを重視する

かなり心当たりのある事例があるんじゃないでしょうか?

特に「長距離の移動が大きく制約される」「リモート会議が一般的になる」などの内容は、コロナウィルス騒動下で起きた変化を見事に言い当てています。

一種の予言書として読んでも興味深く、次にどの指摘が現実のものになるのか考えるのもおもしろいです。

積極的に起こしていくべき「3つのシフト」

ひつじくん
ひつじくん
変化が必要なのはわかったけど、具体的にどう変化すればいいの?
はっしー
はっしー
『ワーク・シフト』では大きく3つのシフトが紹介されているよ。順番に見ていこう!

第1のシフト: ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ

今までの社会では、ひとつの会社に勤めながらいろいろな業務を広く浅く身につけていく、ゼネラリスト的働き方が一般的でした。

しかしこれからはゼネラリストではなく、数年おきに様々なスキルを身につけていく「連続スペシャリスト」を目指すべきだと『ワーク・シフト』は主張しています。

ひつじくん
ひつじくん
どうしてゼネラリストじゃだめなの? いろんな分野のことをちょっとずつ知ってるのも良くない?

ゼネラリストが不利になっていく理由は、クラウドソーシングを考えてみればわかります。

インターネット上で仕事を発注できるクラウドソーシングでは、イラストや動画編集、翻訳にライティングなど、たくさんの案件が登録されています。

しかし、それぞれの仕事で必要なのは「イラストの専門家」や「動画編集の専門家」であって、「イラストも動画編集もちょっとずつできる人」ではないんですね。

なんでもちょっとずつできるだけの人は、何かがずば抜けてできる人には絶対に勝てない時代が来ます。

いままでは仕事を取り合う相手が自分の周りだけに限られていたので、ゼネラリストも重宝されてきました。

しかしこれからは、リモート会議や同時翻訳技術の発達などで、文字通り世界中の人々が競争相手になっちゃうわけです。

そんな時代には、これといった特技のないゼネラリストはめちゃくちゃ不利。

だからこそスペシャリストを目指す必要があるんです。

しかも数年おきに違う業種に挑戦したり、学校に入り直したりして複数の仕事を極める「連続スペシャリスト」になることが求められます。

ひつじくん
ひつじくん
なるほど〜。 「連続スペシャリスト」なのは、時代の変化についていくためってこと
はっしー
はっしー
そのとおり! もうひとつの技術だけで何十年も食べていける時代じゃないからね。

第2のシフト: 孤独な競争から「協力して起こすイノベーションへ」

ひつじくん
ひつじくん
インターネットのおかげで世界中の人が競争相手になるって、なんだか怖いな〜

いやいや、インターネットの発達は悪いことばかりじゃありません。

世界中の人とつながって、協力しあえるようになります。

むしろこれからは、たくさんの専門家同士でつながって協力し、イノベーションを起こすことが必須になってくるんです。

すでに多くの仕事が細分化されているので、ひとりですべての分野をカバーするのは難しくなっています。

この先の未来では、いろいろな専門性を持った友人と繋がれる人が有利になるでしょう。

なにかアイデアを思いついたときにすぐ声をかけられる専門家が多ければ、形にできる可能性がグッと高まりますからね。

第3のシフト: 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

これまでの社会は、いい会社に勤めてお金を稼いで、たくさんモノを買うのが美徳とされていました。

いい洋服、便利な家電、かっこいい自動車、すてきな家具、広い家、などなど。

でも、特にいまの10代〜30代はこうした消費にさほど興味がありません。

親世代と違って子供の頃から十分なモノに囲まれて育ってきたので、それ以上お金を稼いで高いモノを買いたい!という欲求が低いんですよね。

これからの働き方では、お金を稼ぐことよりも経験が重視されるようになってきます。

残業してがんがん働いて稼ぐよりも、毎日定時で帰れるワークライフバランスを求める若者が増えてきたのもうなずけますよね。

ただし会社組織自体は昔の価値観のままで動いているので、大企業に勤めたまま、収入よりも経験を重視するのは難しいかもしれません。

「お金は稼げているけど精神的に充実してないな……」と感じるようなら、すっぱりと高収入を捨ててでも、やりがいある経験を得られる道に飛び込む勇気を持っておくことが大切でしょう。

ひつじくん
ひつじくん
そういえば、はっしーも大企業での収入を捨てて無職になってたよね
はっしー
はっしー
2年近く無収入で暮らしてたわ笑 ニュージーランドで貧乏学生生活やってたけど、それはそれで楽しかったね!

『ワーク・シフト』には、働き方を変えるためのヒントがほかにもたくさん紹介されています。

特に2020年はコロナウィルス流行の影響でリモートワークが一般的になるなど、仕事のあり方が大きく変わりました。

この先、一層変化のスピードが速くなることは避けられません。

10年後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないために、今のうちから変化への準備をしておきましょう!

ABOUT ME
はっしー
はっしー
ニュージーランド在住の元プログラマ。 日本のIT企業で月100時間超えの残業を経験して過労死しかけたことをきっかけに国外脱出、毎日定時帰りの生活と年収アップを実現させる。脱社畜、英語、海外移住などをテーマに情報発信中。Twitterフォロワーは1万8千人以上。ニュージーランド永住権ホルダー。

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